はなたれ小僧さま についてのコメント&レビュー投稿
昔ある所に貧しい爺さんがおり、薪を担いで売りにいったが、その日は一把も売れなかった。 帰り道くたびれ果てた爺さんは竜神さまを祀る祠の前の川で、竜神さま使ってくださいとそ...…全文を見る

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投稿者:Perenna 投稿日時 2019/12/30 21:38
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この昔話は未来社の「肥後の民話」(荒木精之編)に収録されています。
民話の採集地は「玉名郡南関町」だそうです。
冒頭では次のように書かれています。
「関の町から、北の方に約一里ほどはなれたところに、真弓の里というところがありますが、そこに正直なおじいさんが住んでいました。
おじいさんは山から薪やら柴やらをとってきては、関の町に行ってそれを売り、ほそぼそとくらしていました。」
おじいさんが薪を流した川の名前は「関川」と書かれています。
「真弓の里」というのは、現在の福岡県みやま市山川町真弓ではないでしょうか?
この昔話は熊本県(肥後)というよりは、福岡県の話のように思えるのですが?
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投稿者:Perenna 投稿日時 2020/1/24 21:51
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「福岡の民話」(加来宣幸編)にも「はなたれ小僧さま」が収録されており、次のように書かれています。
「なだらかな山々のふもとをめぐって流れゆく谷川にそって、軒を並べている小さな村里・真弓村は、矢部川の支流・飯江川をさかのぼった山間にあります。
むかしむかし、この村里に正直なおじいさんとおばあさんが住んでいました。」
やはりこの昔話の場所は、福岡県みやま市山川町真弓でまちがいなさそうです。

また、以下の「九州旅行ナビ」というホームページには、はなたれ小僧さまのお堂が紹介されています。
https://www.9navi.jp/hanatare-child.html

お堂は、みやま市山川町北関1032-5にあるそうです。
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投稿者:Perenna 投稿日時 2020/1/24 23:52
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この昔話について、もう少し詳しく調べてみました。
昭和17年に柳田国男が著した「桃太郎の誕生」には、はなたれ小僧さまについて以下のように書かれています。(コマ番号38/301)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1062590/38

「是は熊本県でも北の境、玉名郡の真弓といふ山中の小部落に長く伝へられて居る昔話であつて、其の話の中に出て来る南関の町に生れた」

絵本では「新潟県の昔ばなし」と書かれているそうです。
おそらくこれは、新潟在住の話者が柳田国男の本を読んだことがあって、そのままを受け売りで民話採集者に話したからなのではないでしょうか?

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