デジタルコレクションで検索してみたところ、この昔話の一番古い文献は「南総の俚俗」という大正4年(1915年)に出版された本らしいです。(コマ番号58/91)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1870048/58?viewMode=「くらツこ鳥
くらといふ女房傍に子を寝かして田の草とり居たるに大鷲来り子をさらひたれば大急ぎにて田よりあがり股引を脱ぎもあへで逐ひたれど子は終に手に帰らざりしかば其身は鳥に化して今も尚尋ねあるき「クラツコ、クラツコ」と鳴く百舌鳥より少し大なりその一方の脚の白きにも似て他の黒きはあわてゝ股引を片方だけ脱ぐ暇なかりしが故なり」
また、2年後の大正6年に出版された「日本伝説叢書 上総の巻」では、この昔話の伝承地は「長生郡長柄村味庄(みしょう)区」と書かれていました。(コマ番号117/212)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953567/117?viewMode=