■黒川
阿蘇谷の外輪山北東部麓を無田口・豆札から三野、手野、小嵐山、山田、小倉、内牧および三久保を西流し、さらに赤水、数鹿流ケ滝をへて立野の北向山原生林の手前で白川に合流します。約20㎞の流れです。雨の後、火山灰で川が黒く濁るので黒川といわれます。東岳川、古恵川、平保の木川、豆札川および宮川の支流があります。
肥後 五河の一つで、阿蘇神宮寺の坊社近辺を流れたので坊中川とも言われました。健磐龍命が国造の時、阿蘇カルデラ湖の西側低地を蹴破った際、手野あたりに大鯰が水を堰き止めていたが、説得したところこの黒川を流れ落ちていったと言います。
鹿漬川(黒川の一部別名)
阿蘇盆地外輪山の北に小嵐山(京都の嵐山を小さくしたような山からこの名がある)の前を流れる川は遙か古代、鹿を漬けていたのか鹿漬け川という。地元ではなまって“しっけがわ”といいます。
川魚と貝類: おやにらみ、かまづか、あぶらめ(あぶらはや、タカハヤ)、どんこ、鯰、うなぎどじょう、タニシが子供の頃、捕れたが、今は岸壁がコンクリートになり魚影は少ない。
小嵐山橋
子供の頃、貸ボート屋がありましたが、今はやる人がなくありません。復活して欲しいものです。
なばのなき石
昔、竹原村に なばの生えた木をもって帰った馬鹿力の男がおました。鹿漬川に堰をして田圃に水を流す工事の苦役に刈り出されたが、ぼんやりしているのでみんなからののしられ泣きだしたが、泣けば泣くほど力が出て、泣きながら一人で造ったと言います。(昔話)
■東岳川(ひがした゛けかわ) •阿蘇山の東の山 根子岳を源流として、宮地を通り中通で黒川に合流する黒川の支流です。上流で泉川を合わせます。
■西岳川(にした゛けかわ) •阿蘇山の西の山 楢尾岳を源流として、阿蘇町坊中から、東岳川の西側を平行して流れ、内牧で黒川に合流する黒川の支流です。
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/suruga/asopage.htm