両山寺(りょうざんじ)は岡山県久米郡美咲町両山寺454に所在する寺院である。山号は二上山。詳しくは、二上山 蓮華院 両山寺と号する。宗派は高野山真言宗。本尊は聖観音。高野山真言宗美作八十八ヶ所第二十四番札所である。
御詠歌:見渡せば 只白妙の 玉くしげ 二上山の 雪の曙
二上山山上に位置する山岳密教寺院である。
寺伝によれば、奈良時代初期の和銅7年(714年)泰澄が観音の霊夢を見て開山したと言われる。平安時代以降、真言宗、天台宗の2つの宗派の道場となった。
戦国時代の永禄8年(1565年)尼子氏と毛利氏の争いにより寺院は焼亡した。
江戸時代前期の元禄元年(1688年)に津山藩3代藩主森長成が寺院を再興した。
岡山県指定重要文化財
鰐口 青銅製、直径54cm、厚さ27cm、重量27kg。南北朝時代の貞治2年/正平18年(1363年)に作成された。当地の豪族・垪和(はが)氏が寄進した。昭和34年(1959年)3月27日指定。
岡山県指定重要民俗文化財
二上山護法祭 本来は修験者の修法であったと言われる。起源は鎌倉時代の建治元年(1275年)に遡る。この護法祭は久米郡各地で行われており、国の選択無形民俗文化財に選択されている。昭和52年(1977年)4月8日指定。
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