どんどこの阿弥陀様 類似話

どんどこの阿弥陀様 についてのコメント&レビュー投稿
昔、ある村に「どんどこ」とよばれる薄気味悪い杉木立があり、そこには古いお堂の跡がありました。そしてこの村には、炭焼きの男と幼い娘が住んでいて、男はいつも重荷を背負ってす...…全文を見る

どんどこの阿弥陀様 類似話

投稿者:ゲスト 投稿日時 2015/6/19 12:19
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし |
ふるさとの昔ばなしシリーズ 石岡市 菖蒲沢の薬師様

 むかし、汲上村(現在の鉾田市・旧大洋村)に、貧しいけれども正直で働き者の漁師がおりました。
ある日、海に出て網で魚をとっていると、いつもとは違う強い手応えがありました。
ずっしりと重いので大物がかかったかと期待して引き上げると、それは50センチメートルほどの仏像だったのです。漁師は不思議に思いながらも仏像を家に持ち帰りました。
その晩のこと、漁師の夢の中にその仏像があらわれ、「私は、この世から病気をなくすため天竺からやって来た薬師如来である。ここは海に面した東の果て。もっと国中を見渡せる所に行きたい。すまぬが、西の方の高い山に連れて行ってもらえぬか。」というのです。
夜が明けると、漁師は夢の中でのお告げどおり、仏像を背負い西へ向かって歩き出しました。ところが、仏像は大きさの割にとても重く、あまりの重さにだんだん歩くのがつらくなってきたのです。
見かねた薬師様が、「私を背負って歩くのは大変であろう。歩かなくてもよいよう力を貸そう。」というと、急に漁師の体が軽くなり、フワリと宙に浮いたのです。そして、しばらく空を飛び続けて、筑波山の尾根のはずれ、菖蒲沢(石岡市・旧八郷町)近くの岩の上に着きました。
そこで漁師は、ちょっと一休みしようと思い、「よいとこさ。」といって腰をおろしました。すると、それを聞いた背中の薬師様が、「なるほど、よいところだ。では、ここにしよう。」といい、漁師の背中からその場所におり立ったのです。
漁師からこの話を聞いた村人たちはさっそくお堂を建て、薬師様をおまつりしたということです。その後、『菖蒲沢の薬師様』と親しまれ、多くの人々の信仰を集めました。
現在、菖蒲沢薬師如来堂は菖蒲沢公民館の先にある細い登山道を歩いて25分ほど進んだひっそりとした森の中に静かなたたずまいを見せています。お堂の中には二度の火災から焼失を免れた薬師如来像が納められています。
http://www.ibaraki-isuzu.co.jp/mukashibanashi/2011-10/index.html
投票数:33 平均点:10.00

投稿ツリー

このスレッドの投稿一覧へ

  条件検索へ


現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

27 人のユーザが現在オンラインです。 (4 人のユーザが レビュー&コメント投稿 を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)