Re: イキアキとブンバイ

イキアキとブンバイ についてのコメント&レビュー投稿
むかし、「生き飽きた、生き飽きた、誰でもいいから殺されたい」と言いながら、諸国を渡り歩く男がおった。この男、「俺は南部のイキアキだ」と書いた札を下げており、男が東北の生...…全文を見る

Re: イキアキとブンバイ

投稿者:日清皿太夫 投稿日時 2022/1/2 12:16
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 猛者二人殺し合ったという言い伝えが元になっており、江戸初期に実在した大名や剣豪の名もチラホラ。乱世が終わり生き場所を失った者の話として、説得力がある分析です。

 どうしよう。No.1091「消えたかぶら矢」と同じ話に見える。腕が立ち過ぎて山奥に隠れ棲むしか無くなった豪傑という共通点があります。何度も卑怯な手を使い、或いは勝負から逃亡した挙句「オレは負けなかった」と書き遺した某剣豪が崇拝され、虚言を重ねて「作戦勝ち」と偉ぶる輩もあるようじゃがのう(←常田富士男さんの声で)

 腕自慢が手加減無しに闘って勝者無しという展開は「核戦争をやって生き残った人数の多い陣営が勝ち」と企む者が本当に居たという米ソ対立の戯画とも見える。大国を争わせる極悪が居るんだ、そいつらと女ったらしで肝臓ボロボロの英国スパイが闘って…という物語を種に映画10本は堅かった時代です。自宅を派手に始末して出立する様子にジャパニーズなノリは見えないブンバイ。一方勝利を宣言する事なく焼死するイキアキも、造形のイビツさも手伝って「強い!」というより愚かに見え、哀れを誘う。当話製作前年に(核の落とし仔とも言える)チェルノブイリ原発が事故を起こしたソ連は、“火消し”に躍起になったが結局国家崩壊の引き金を引いた。こんな強国が倒れる様子も歴史に刻まれた事です。

 無関係の他者を巻き込み自殺を図るようなマトモでない人間を描きたければ、登場の必然性皆無な犬の家族。彼らは我々日本人の姿。毛色が国旗の色のアレンジと考えて納得しました。アニメスタッフの意図かどうかは訊いてみなきゃ分からないけれど、世の中にたちこめていた“イキアキ”ならぬ生き辛さを語るのは彼らだと思っています。それから34年。誰かに飼われ、勝者無き殲滅戦の片棒を担いでいないでしょうか御犬様。
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