Re: わらび長者
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/12/21 23:21
この昔話は、「ふるさとの民話17・埼玉県の民話」にも収録されています。
「ワラビ長者」〈伝説・秩父市〉とカタカナ表記されています。
ワラビが飛んでいく場面については、次のように書かれています。
「いっぽう、秩父の山やまのワラビをとりつくすべえって、ひっしになってた小作人たちは、お日さまがしずみかけたんで、おろおろしてたっけが、いいぐええに、お日さまがまいもどったんで、どうにか、秩父全山のワラビをとりきることができたんだと。
ところがだ、そのころんなっても、六兵衛たちゃあ、まだ高篠山のワラビをとりきれねえで、こまりきってた。
それもそのはず、秩父の山やまのワラビが、群れつくってとぶトンボのように、高篠山めがけてとんできちゃあ、はえるからだ。」
この本では、ワラビは赤トンボに変身したわけではなく、ワラビそのものが「トンボのように」とんでいったと書かれています。
夕陽と赤トンボの取り合わせは、アニメ制作者の演出らしいですね。