Re: 竜宮からきた嫁

竜宮からきた嫁 についてのコメント&レビュー投稿
昔、酒匂川(さかわがわ)の海に近いほとりに正助(しょうすけ)というネギ売りの男が住んでいた。この正助という男、馬鹿が付くほどの正直者だったので、商売の方は下手で、その日...…全文を見る

Re: 竜宮からきた嫁

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/10/13 23:43
この昔話は、「ふるさとの民話8・神奈川県の民話」にも収録されています。
「白ゴマ千そう黒ゴマ千そう」〈伝説・小田原市〉という題名です。
「むかし、相模の国の酒匂川が海にそそぐあたりに、正助という正直な男が、ネギを売ってくらしをたてていた。ネギなど売ったところで、たいした金にもならないから、正助はいつもびんぼうであった。」という書き出しで始まっています。
アニメの内容とほぼ同じですが、最後の結末が少しちがいます。
竜宮の王様の娘が大蛇となり、悪い殿さまを絞め殺しますが、そのあと大蛇は、「座敷じゅうをはいまわったあと、大きな松の木をつたって城のそとへで、酒匂川の中へザブンととびこんで、おそろしいすがたを消した」と書かれています。
正助は「うつくしい嫁が、大蛇になって酒匂川にきえていったのを見て、とおくの村へ逃げていき、そこで、やっぱりびんぼうなネギ売りをつづけながら、一生をすごしたそうだ」というオチで終わっています。
アニメでは正助と嫁との純愛が描かれていますが、昔話のほうはとりとめがなく残酷で、正助も浮かばれない、哀れな結末だなと思いました。
投票数:31 平均点:10.00

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