Re: 天狗と庄屋さん
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/9/28 22:46
この昔話の詳細な情報を見つけました。
「日本の伝説36・伊予の伝説」には次のように書かれています。
「城辺町から高知県宿毛行きのバスで南へ下ると一本松町である。ここには標高1065メートルにおよぶ篠山があり・・・戸たてずの庄屋として知られる蕨岡主人(わらびおかもんど)も、篠山麓の正木に住んでいた。
蕨岡主人はもともと温厚実直な男であったが、ある日突然にご神託をうけ、屋敷内に社(やしろ)を造ったが、のちにこれを篠山に移し、現在の篠山神社になったと伝えられる。
何代かのちの蕨岡助之丞は篠山権現をことのほか信仰していたが、篠山に住む天狗にあざけり笑われる。腹にすえかねた助之丞は天狗を射落としてその翼をとる。すると天狗が、「もし翼を返してくれるなら、この家にはずっと泥棒が入らぬようにする」と泣いて詫びる。
それからというものは蕨岡家、盗賊などの災難にあうこともなく九十数代もの長い間、この地方きっての旧家として栄えたという。」
やはりこの昔話は、愛媛県の伝説らしいですね。