Re: 檪木殿
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/8/29 13:23
三重県の一之木(櫟木)さまについては、「日本の伝説32・伊勢・志摩の伝説」にも書かれていますね。
「このあたりは伊勢市一之木(櫟木)、昔ここに貧しい男がいた。よそから貰い水ばかりしているのが気がひけるというので、裏庭に井戸を掘った。どんどん掘っていくと、大きな石が一つ出てきて、それを取り除くと水が湧いた。男はたいそう喜んだが、掘り出した石の置き場に困って、表通りの道ばたへ運びだして置いた。
ところが、二、三日たつと、その石に蹴つまずいて転ぶ人が現われ、触ると病気になるという噂まで流れはじめた。石を置いたのが自分だとばれて、お咎めを受けはしないかと心配になった男は、ある夜、その石に注連縄(しめなわ)を掛けて、まわりに形ばかりだが玉砂利を敷いた。
そうなると、ふしぎなもので石もどこか神々しく見える。ひょっとしたら井戸神さまだったのかもしれない、と男は思った。通る人たちが拝んでいくようになり、玉砂利もきれいな小石が敷かれ、いつかその石は一之木さまとよばれるようになった。
石は今、須原神社に合祀されている。拝殿の奥に玉砂利を敷いて、そう大きくもない石が三つ四つ、その中のいちばん大きな石に、もたせかけるようにして小さな鳥居が供えてある。これが一之木さまなのだろう。」
日本標準の「三重の伝説」にも書かれているところを見ると、おそらくこの話で合っているのではないでしょうか?
リアルタイムでアニメをご覧になった方の証言が待ち望まれますね!