Re: 十六人谷

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若い時の弥助(やすけ)は、木こりでした。 ある時、見知らぬ女が弥助の所へ「明日、谷にある柳を切らないで下さい」と、頼みにやってきました。仲間の通夜に参列してすっかり酔っ...…全文を見る

Re: 十六人谷

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/7/17 23:36
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このアニメの出典となった「日本の伝説24・富山の伝説」には次のように書かれています。
「黒薙温泉のさらに奥の北又谷に十六人谷とよばれる所がある。音沢や、朝日町羽入のきこりくらいしか行かなかったところで、そうとう山に詳しい人でなければ行くことはできない。昔、この谷に十六人のきこりとひとりの飯たきの老人が入り、きこりたちが大きな柳の木を倒した晩、老人がふと目をさますと、若い女が小屋の中に立っていた。その女は十六人のきこりひとりひとりの寝顔に、ふっと息をかけて立ち去っていった。翌朝、老人がよく見ると十六人のきこりたちはひとり残らず死んでいた」

この本の前編の「富山伝説散歩」には、以上のように紹介されています。
後編の「富山伝説十五選」は、辺見じゅんが文章を担当していますが、アニメと同じストーリーになっています。
地元にほんらい伝わる話はきこりの話で、柳の木の精とか雪女的なものだったらしいです。
舌を抜かれたというのは、下新川郡に伝わる民話「十三人の炭焼き」です。
辺見じゅんはやはり、この昔話について混同しているのか、創作や改作をしているみたいですね。
投票数:45 平均点:10.00

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