Re: こしん坊

こしん坊 についてのコメント&レビュー投稿
昔、今の茨城県笠間市上加賀田の大日山のふもとに、こしん坊と呼ばれる男の子と母親が仲良く暮らしていた。こしん坊は大変親孝行な息子だった。 ある日、母親が「尾張の国の津島の...…全文を見る

Re: こしん坊

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/3/31 0:42
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過去の投稿で「こしん坊は結局どういう存在だったんだろう?」というコメントがありましたが・・・
「茨城のむかし話」(日本標準)に収録されている「ふしぎな子」には、母親であるおっかさんの言葉として次のように書かれています。

「こしん坊はふしぎな子だったが、実は大日山のてんぐ様の子なんだな。きこりのとうちゃんが、大日山の仕事をしていてけがをして死んだから、そのかわりによこしてくださったんだっぺ。なにしろ、とうちゃんは、信心ぶけえ人だったからな。そうして、こしん坊は、どっかのお山さ修行にいったんだ、きっと。今ごろは、どっかのお山の大てんぐ様になってるにちげえねえ。」

たしかに、こしん坊の父親が天狗だった可能性もありますね。
ですが、おそらく父親は、信心深いふつうの人間だったのではないでしょうか?
ひょっとしたら父親は大日山での仕事中、天狗と遭遇してなんらかのトラブルに巻き込まれ、命を落としたのかもしれません。
天狗はみずからの過失で父親を死なせてしまったので、せめてもの罪滅ぼしに、こしん坊に天狗の術や秘法を伝授して、母親の知らないうちに養育したとも考えられます。
なんとなくこの昔話は、平田篤胤の著した「仙境異聞」に登場する天狗小僧寅吉の物語を連想させます。
こしん坊の正体や伝説の発祥および伝播について、いろいろと調べてみたいところですね。
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