Re: 小太郎と母龍

小太郎と母龍 についてのコメント&レビュー投稿
太古の昔、人々が信濃に住み始め、開拓に汗を流していた。 ここに、人々を束ねる若くてたくましい長(おさ)がいた。さて、長のもとに夜な夜な一人の女が通うようになるが、女の素...…全文を見る

Re: 小太郎と母龍

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/12/11 0:40
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この昔話の出典は、角川書店の「民衆の英雄・日本の民話4」に収録されている「小泉小太郎と母竜」ではないでしょうか?
アニメでは「太陽の王子ホルスの大冒険」の主人公のホルスみたいな、たくましくて凛々しい感じの少年に描かれています。
ですが、民話のほうでの小太郎は、オープニング映像で描かれているような、幼い童形のままの少年だったらしいです。
「小太郎は大飯ぐらいのなまけ者だった。飯はよけいに食うが少しも育たず、赤子のままの姿で六年たち七年が過ぎた。小男ではあったが人並みにものもしゃべれば、立って歩くこともできるのに、どうしたことか食っては眠り、食っては眠り、いっこうに野らへ出るけはいもない。そこで村人たちは小太郎のことを“ものぐさ小太郎”と呼ぶようになった。」と書かれています。
小太郎が育ての親の婆さんに死なれて(たきぎの結び縄をうっかりといて、空へはじき飛ばされて死亡した!)独り立ちしたのは十六歳のときですが、おそらく同年齢の子供よりも成長が遅れ、ずっと幼く見えたのではないでしょうか?
オープニングのアニメで描かれている赤いちゃんちゃんこを着て、デンデン太鼓を持った男の子こそ、小太郎の真の姿だったのではないかと思ってしまいますね。
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