ゲストさま。
直津町の八幡神社に祀られている石はおそらく、「横打ちの物貸石」とは関係がないものと思われます。
「石川県鹿島郡誌」によると、直津町の八幡神社について次のように書かれていました。(コマ番号1561/1795)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1232332/1532?tocOpened=1「八幡神社(大字直津ワノ部一番地字宮崎鎮座)
当社は村社にして誉田別命及び息長帯姫命を祀る、社伝に拠れば神体は神より上り給へりと云ふ(当社の境内左傍の霊地は大石の集りて一の丘陵をなし老樹鬱蒼として茂れり上古大巳貴命、少名彦命の二神国土経営の際霊威を此地に顕はし給ひて其の奇しき霊威を此石に留め給ひしなり)」
直津町の八幡神社の御神体の石は、「古事記」に登場する大国主命や少彦名命に因むものらしいです。
この昔話の物貸石は昭和初期の文献によれば、「此の石今は池崎なる立石上なり或は某家の庭石となれり」と書かれています。
直津に所在するよりも、おそらく池崎に近いところにあると見たほうがいいのではないでしょうか?