Re: スズメどんの鬼征伐

スズメどんの鬼征伐 についてのコメント&レビュー投稿
昔々、種子島にスズメどんが住んでいました。 スズメどんは毎年卵を生み、子を育てて居ましたが、子供を育てる度に恐ろしい鬼がやって来て、子供をみんな食べてしまうのでした。と...…全文を見る

Re: スズメどんの鬼征伐

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/10/2 23:01
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この昔話と似たような話が、インドの仏教説話である「ジャータカ」にも収録されています。
「ウズラ前生物語」(「ジャータカ全集4」春秋社)という話です。
一羽のウズラが象の徘徊する場所に卵を産んだ。
卵が孵化して、殻を破ってひなが出てくると、八万の象の群れが餌を求めて歩き回り、その場所を通りかかった。
ウズラは象の王様に頼んで、わが子たちを踏みつぶさないようにお願いすると、象王は快くひなたちの安全を保証してくれた。
しかし、象の群れと別行動をとっていた一人歩きの象は、残忍で無慈悲だったので、ウズラのひなたちを足で踏みつぶし、小便で押し流してしまった。
母ウズラは非情な象に対して復讐を誓い、カラス、青バエ、カエルに協力を頼んだ。
カラスは象の両眼をくちばしでつぶし、ハエが卵を産みつけ、蛆(うじ)に食われた象は痛みのために気も狂わんばかりとなり、喉の乾きに襲われ、水を求めてさまよった。
そのとき、カエルは山頂に立って声をあげて鳴いたので、象はその声につられて崖に向かって進んだところ、足を踏みはずして崖下に落ちて死んでしまった。
こうしてウズラは、カラスと青バエとカエルの協力を得て、悪い象に復讐することができた。
この昔話も「さるかに合戦」も、本来はインドの説話が原作なのではないでしょうか?
投票数:34 平均点:10.00

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