Re: たいしこ団子

たいしこ団子 についてのコメント&レビュー投稿
昔、出雲の国のある村に、お爺さんに先立たれ一人暮らしをするお婆さんが住んでおりました。お婆さんは、足や腰を悪くしてからというもの、田んぼ仕事も出来なくなり、日々の食べる...…全文を見る

Re: たいしこ団子

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/8/5 23:59
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この昔話と似たような話が、未来社の「茨城の民話・第一集」にも収録されています。
「十一月二十三日の雪」(真壁郡)という話です。
ぼろぼろの衣をまとったみすぼらしい旅僧が、貧しいおばあさんの家にやってきます。
おばあさんはひもじそうな旅僧になにか食べさせてやろうと、地主の畑に行って大根をひっこぬいてきて食べさせました。
畑についたおばあさんの足跡がわかってしまうのを案じた旅僧は、雪を降らせました。
この旅僧は智者大師でした。
毎年十一月二十三日に雪が降るのは、それがちょうどその日の出来ごとであり、いまもおばあさんの足跡を消してやろうとして降らせるのです。

智者大師は註によると、「智顗(ちぎ)(538-597)、中国の陳・隋時代の僧。天台宗の開祖、天台大師と呼ばれる。智者大師の号をおくられた。」と書かれています。
「お大師様」というとどうしても、弘法大師空海を連想してしまいます。
「たいしこ団子」や「あとかくしの雪」「藁の元結」はたしかに似たような話ですが、ひょっとすると中国の天台大師に関わりのある話なのかもしれません。
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