Re: 白狐の大芝居

白狐の大芝居 についてのコメント&レビュー投稿
九州、大分県の長岩屋というところに、お常という人の良いお婆さんが住んでいました。ある日、お常さんは、峠を一つ越えた真玉(またま)の浜へ出かけての帰り道、白丸峠にさしかか...…全文を見る

Re: 白狐の大芝居

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/6/11 1:32
この昔話と似たような話が、未来社の「大分の民話・第一集」に収録されています。
「猫の芝居」という題で、豊後高田市に伝わる話らしいです。
「むかし、草地村の古城という山の中の部落に、小さいお寺がありました。そこの和尚さんが、法要に行って夜遅く山路を歩いて帰ってきますと、お稲荷さんの小さい祠の中で、何やら騒がしい声がするのです。」という書き出しで始まっています。
和尚さんがのぞいてみると、猫たちが忠臣蔵の芝居を演じていました。
舞台では、判官に扮した猫が切腹するところを演じていました。
ところが、この場に駆けつけるはずの由良之助がなかなか登場しないので、見物していた猫たちが騒いでいたのです。
ようやく登場した由良之助を演じていた白猫は、なんと和尚さんが飼っていたタマというオス猫でした。
寺に帰った和尚さんが翌朝、タマの頭をなでながら「ゆうべの由良之助はみごとだったぞ」とほめますと、タマは恥ずかしそうに首をうなだれていましたが、その後どこへともなく姿を消してしまったということです。

豊後高田市には長岩屋とか真玉という地名があり、草地古城の東に位置しています。
地理的にも近いですし、話もなんとなく似ているので、「白狐の芝居」と「猫の芝居」とはなんらかの関係があるのではないでしょうか?
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