Re: 蛸八長者

蛸八長者 についてのコメント&レビュー投稿
昔、兵庫のある海辺の村に、タコなわ捕りの親子が住んでいました。ある時、息子も二十一歳になったので、金毘羅参りに行こうと、タコなわ捕りのおやじは四国へ向けて出発しました。...…全文を見る

Re: 蛸八長者

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/3/19 20:25
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「蛸八長者」の昔話は「屋久島の民話・第二集」(未来社、下野敏見編)にも収録されています。
ただし内容は、まったく別の話になっています。
「あるところに蛸八という若者が母親と二人で住んでいた。
蛸八は毎日タコをとって、それを売って暮らしていた。
ある晩、蛸八は夢のなかで、白い口ひげのおじいさんのお告げを聞いた。
大阪の鴻之池という人に三人の娘がいるから、大阪に行ってその一人を嫁にもらってこいと言われる。
蛸八は母親から「なば」(きのこ)をもらって大阪に行き、ある店でなばを担保に十両のお金を借りる。
借りたお金で立派な着物を買い、宿屋の亭主の紹介で鴻之池の主人と親しくなる。
三番目の娘といっしょになり、鴻之池の屋敷で六カ月を過ごすが、母親のことが心配になり、お金をたくさんもらって屋久島にもどる。
しばらく母親と楽に暮らしていたが、悪い青年にそそのかされてバクチに手を出し、お金をすべて巻き上げられてしまう。
しかたがないので、蛸八はまたタコをとって暮らすようになる。
一方、鴻之池の嫁は、夫の蛸八がいつまでたっても戻ってこないので、船に品物をたくさん積んで屋久島にやって来る。
嫁はタコを売り歩いている蛸八を見つけ、母子の住む岩屋に行く。
嫁がその岩屋を見たところ、実は金(きん)でできていることがわかる。
こうして金の値打ちのわからない蛸八は、お嫁さんのおかげで村一番の長者となり、何不自由なく暮らすことができましたとさ。」

この昔話の話者は「地蔵さんのことば」と同じ岩川イワさんという方です。
この岩川さんというお婆さんの語る昔話は、いろんな昔話をごちゃまぜに覚えていたり、あちこち改変しているものが多いようですね(笑)
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