民衆の笑い話(角川書店,1973年12年25日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。
昔ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。
ある日、土間を掃いていると、一粒の豆を見つけました。お爺さんは「この豆をどうしようか」とお婆さんにたずねると、お婆さんは「庭にまくと鶴がほじくる、小屋にいれるとネズミがかじる、家の中だと黒猫が引っぱり回す」と答えました。
二人は、豆を炒ってきな粉にしよう、という事になり、大きな鍋を出してきて炉にかけました。すると小さな一粒の豆がふくれてきて、鍋いっぱいになりました。そして、大きな臼でひいてたくさんのきな粉を作りました。
大切なきな粉を黒猫に舐められないように、お爺さんの寝床の中に隠していきました。夜になって、お爺さんはきな粉を守るように眠りにつきましたが、うっかり寝屁をこいてしまい、きな粉はブワッと飛び散りました。
飛び散ったきな粉は、お婆さんのお尻にくっついてしまい、鶴やネズミや黒猫まで集まってきて、みんなでお婆さんのお尻のきな粉を全部なめてしまいましたとさ。
(紅子 2013-10-20 3:05)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | クレジット不明 |
出典詳細 | 民衆の笑い話(日本の民話11),瀬川拓男、松谷みよ子,角川書店,1973年12年25日,原題「豆コ話」,採録地「東北地方」 |
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