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昔、秋田の田沢という村の村外れに、体が大きく力持ちの惣吉(そうきち)という若者がいた。酒と相撲が大好きな惣吉は、酒さえ飲めば大声を上げて悪戯ばかりしていた。そんな秋も終わ...
夜な夜な「ぅんばろ~う」と言って、のっしのっしと村を歩き回る化け物が出るようになった。村の庄屋さんが村人たちを集めて「あの化け物を退治する者はいないか?退治できた者には...
太古の昔、まだ神々が地上を治めていた頃。雄物川(おものがわ)の流れる今の秋田県の横手平野には、一面の湖が広がっていた。この湖には水鳥や山鳥が多く棲み、また湖に棲む鱒(マ...
昔、秋田の安仁町(あにまち)に茂吉というぐうたらな男が、年老いたトラ猫と住んでいた。ある日、茂吉の所に覚えのない酒の請求がきて、「歳をとったトラが化け猫になって、酒を飲...
昔々ある所にそれは仲よしの夫婦がおりました。夫婦は毎日一所懸命に働いていましたが、一粒の米粒を分け合うような貧しい暮らしをしていました。ある日、夫婦はあまりの貧しさに大...
昔、寝ることが大好きな五兵衛(ごへえ)という男がいました。所かまわず寝入ってしまうこの男の事を、村人たちは「寝兵衛(ねるべえ)」と呼んでいました。ある時、久ぶりに手に入...
昔、秋田の手形というところに六郎太という若者が住んでいた。ある日のこと、六郎太はひとりで山に狩りへ出かけたが猛吹雪に遭い道に迷ってしまった。その時、ひとりの男が六郎太を...
ある小川に「セイショウ」と言う名の大喰らいのフナが住んでいた。セイショウは口に入るものなら水草であれ、虫であれ、なんでもがつがつと食べる呆れた大喰らいで、時には仲間の食...
昔、ある山奥に婆様が一人で住んでいた。ある夜のこと、婆様が糸を紡いでいると、いつの間にやら16~7歳の娘が三人、目の前に座っていた。「森の奥はまっぐらげ~、オラたちゃあばの...
昔、秋田の田沢湖に近い仙北郡の神代(じんだい)に宇治川という相撲取りがいた。宇治川はたいそう力持ちであったが、今よりももっと力が欲しいと願っていた。ある夜、宇治川が親友の...
むかし、「生き飽きた、生き飽きた、誰でもいいから殺されたい」と言いながら、諸国を渡り歩く男がおった。この男、「俺は南部のイキアキだ」と書いた札を下げており、男が東北の生...
昔々、陸奥(みちのく)は鹿角(かずの)の里に人が住み始めた頃の話。ここら辺の土地はやせていて、村人たちが畑を作ってもあまりよく作物が育たず、生活は楽ではなく、人々はひも...
昔、秋田の鹿渡(かど)という所にジュンショ?という家があった。ここの嫁は良く働くがだらしがなく、家の事や子供の面倒を見るのは好きではなかった。ある日、家の上がり口に脱ぎ...
戦の後、落ち武者が村に逃げてきた。村人は同情して捕らえようとはしなかったが、助けるわけにもいかず近くの洞穴に隠れていることを見て見ぬ振りすることが精一杯だった。ある夜、...
昔、秋田の森吉山の沢に、力持ちの炭焼き弥三郎(やさぶろう)と妻子が暮らしていた。弥三郎が夜鍋仕事をしていたある夜のこと。怪しい足音が聞こえたかと思うと、岩のような大男が...
あるところに、きこりの夫婦が住んでいた。 夫婦には12人の子ども達がいて、貧しいながらも仲良く暮らしていた。ある日のこと、おっとうが木を切りたおしたとき、運悪く下敷きになっ...
昔、秋田の男鹿半島に、働き者の蟻(アリ)とナルシストの蜂(ハチ)が住んでいました。アリはいつも泥まみれになって働いていましたが、ハチは自分の美しい羽や容姿に我ながらうっ...
昔、院内(いんない)の里に辰子という一人の娘がいた。辰子は野山を駆け巡り、自然にはぐくまれて育ち、やがて美しい娘になった。しかしそんな辰子は、まだ自分の美しさに気づいて...
昔、山の奥の家に「ふき」という美しい娘とその父親が住んでおった。ふきは山の中で熊に襲われて床にふせっておった父親の為、森の奥にあるというどんな病でも治すという伝説の泉の...
秋田県のある村に、自分の物なら舌を出すのも嫌だという、けちんぼな市左衛門という大金持ちがいた。ある年の秋、市左衛門は江戸見物から、熊野神社へ参拝に行こうと、柄にもない事...
昔、秋田県男鹿(おが)の海辺で大津波が起きました。津波が引いた後、金崎と館山崎の入り江に、見た事もない小さな山がぽつんと残されていました。村人たちは「きっと能登から流さ...
未見アニメの出典元調査を、araya氏が行いました。あくまで予測ですが調査した内容をこちらにも記載しておきます。予測出典元:『秋田の民話』(松谷みよ子,未来社)「河童のおたから」...
むかし秋田は横手市の五郎兵衛というお爺さんが畑でかわいらしい蛇を見つけた。子のない五郎兵衛は連れて帰り、蛇に太郎と名づけ子のようにかわいがり育てた。しかし、太郎はドンド...
昔、秋田の太平山のふもとに大層ケチな長者がおった。この長者は近くの貧しい百姓に高い利子で金を貸し、金が返せない百姓にはその娘・息子を奉公人として連れてきて、長年ただ働き...
昔、十和田湖に八郎という一匹の竜がいました。この八郎はもともとは人間でした。岩手県の雫石に暮らしていた八郎が、仲間の喜藤(きとう)、三治(さんじ)と一緒に山へ入った時の...
十和田湖にそれはそれは美しい女神がいました。女神は毎日の様に琴を奏で美しい声で歌を歌っていました。その声が男鹿に住む「赤神」の耳に入ってきました。「赤神」は痩身で横笛を...
秋田県の山奥の鹿角(かづの)の領に、さだ六という鉄砲打ちの名手がいた。さだ六は、子牛ほどもある真っ白なシロという秋田犬を飼っていて、とても優秀な猟犬だった。さだ六は、猟...
ある大川のほとりに住む渡し守の船頭が、前日の大雨で流れた木を拾おうとすると、座頭の水死体が流れてきた。船頭は畑の中に丁寧に埋葬してやると、そこから大きな木が生え、見物客...
お爺さんが山で柴刈りをしていると、どこからともなく「でんかしょ、でんかしょ」とかけ声が聞こえる。声のする方に行ってみると、ネズミが二匹相撲を取っていた。太っているネズミ...
ちょうふく山に住む山んばが子どもを産んだから、ふもとに住む村人に祝いの餅をもって来いといいつけた。村人は餅をついたものの、誰も怖がって持っていこうとしない。村人が話し合...
正直者のお爺さんがかまど(竈)の中に豆を一粒落としてしまった。お爺さんが「一粒の豆でも粗末にできない」と言って竈の中を探すと、ぽっかりと穴が空いて中に落ちてしまった。そ...
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