岩手県 (80 件)
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死ぬが一ツ生きるが一ツ

昔々、ある村に一軒のお寺があって、和尚さんと小僧さんが住んでおった。この小僧さん、お経よりも三度の飯よりも、剣術が大好きじゃったそうじゃ。ある日のこと、小僧さんは門前で...

狐べら

昔、ある所に長者さんがいて、ある暑い夏の夜に庭で涼んでいた。庭の岩陰で、持つと空を浮遊できるという不思議なヘラを拾った。その夜、長者さんの所へ美しい芸者さんに化けたキツ...

なら梨とり

昔、ある村に、おっとうを早くに亡くしたおっかあと三人の息子が住んでいた。ある日のこと、おっかあが突然倒れて、重い病気に罹(かか)ってしまった。病床のおっかあは「奥山にあ...


タニシ

昔、ある所に五人の兄弟が住んでいた。この五人には両親もおらず、叔父さんや伯母さんもいなかった。そんな訳で、いつも五人は力を合わせ、仲良く暮らしていた。そんなある春の日の...

はたらく赤鬼

みちのくのある村に、与作と言う野菜売りが暮らしていた。ある日、街まで野菜を売りに出かけた帰り、村に続く道の傍らに異様な風体の大男が座っているのを見た。与作が近寄って見る...

初成りのウリ

昔、岩手の花巻から少し離れた所に、清助(せいすけ)という独り者の百姓爺さんが住んでいました。清助爺さんは、畑に実った初成りのウリ(一番最初に実ったウリ)を、明日にでも収...


まよい家

昔、岩手県の小国(おぐに)という村の貧しい家に、お久仁(おくに)という嫁がいた。お久仁は、言われたことは何でもハイハイといって聞く素直な嫁さんだったが、少し頭の足りない...

くせえと狐

むかしむかし、「くせえ(狸のこと)」と「狐」は仲良しじゃった。じゃが、くせえは狡賢い狐に騙されて、いつも損な役回りばかりさせられておった。例えばある時、くせえと狐は樵の...

九重の楓

昔ある所に、様々な骨董品、珍品を集めることを競っている庄屋と和尚がいた。ある時、和尚が大変美しい楓(かえで)の古木を手に入れた。それは幾重にも紅葉した葉を茂らせた、実に見...


塩ふきうす

むかし、ある所に兄と弟が一緒に住んでおった。兄は強欲なだけの怠け者で、家や田畑を働き者の弟に手入れさせておった。ある時、弟は女房をもらったが、兄は弟に田畑を分け与えず、...

鬼の角

昔、ある山の中に、美しい娘が猟師の父親と暮らしていました。この親子の家の近くにはきれいな池がありましたが、鬼がいるという噂があったので村人たちはあまり近づきませんでした...

神さまとカラス

昔々、まだ神様が地上に住んでいたころのこと、あるところに、たいそう悪戯好きなカラスが居ました。カラスは、狸の取った魚を横取りしたり、兎の掘った芋を盗んだり、猿を驚かして...


坊主石

昔、北上川の上流の黒岩という村に、おっかさんと母親思いの娘が暮らしていた。おっかあは、おっとうが死んでから女手一つで娘を育ててきたが、ある日のこと急に歯が痛み出した。そ...

わらびの恩

ある山に1匹のマムシが住んでおりました。マムシは「ここいら一帯で俺より強い奴は居ないだろう」と威張っておりました。ある日、獲物にしてやろうとネズミや蛙を追いかけまわしたの...

雷と悪者

昔、あるところに伊平、六助、八兵衛の同い年の男がいた。ある年の秋の終わりのこと。来年、三人は厄年を迎えるので、厄払いの為に善光寺参りをすることになった。信心のおかげか雨...


トド鳥

あるところに老夫婦がいて、おばあさんはいつも畑まで弁当を届けていた。働き者のおじいいさんは、弁当をいつも楽しみにして仕事をしていた。ある日、いつものように弁当を届に来た...

雷さんのドンチャン騒ぎ

昔々ある所に、器量のいい娘ばかり揃って大繁盛している料理屋があった。店の評判はとうとう雲の上の雷さん達の所まで届き、自分たちも行こうと思った雷さん達は、下界に下りてきた...

出口がない

昔、あるところに吾作とお里という働き者の夫婦が暮らしていた。貧しい生活ながらも、吾作はお里と暮らしていければ幸せだった。ある春の日のこと、旅芸人の一座が一夜の宿を求めて...


座敷童子

昔、陸奥の岩手での話です。ある年の春の日、年老いた六部(ろくぶ:旅の僧)が一夜の宿をもとめて、一軒の長者屋敷を訪ねました。何代も続いている長者屋敷は大変立派で華やかで、...

白山さまの淵

北上川の上流の崖っぷちに白山比咩(しらやまひめ)を奉る白山神社があった。神社の下にはたいそう深い淵があり、北上川を渡る舟は決して白山様の淵を通ってはいけないことになって...

怪しい虫

山の中にすごく立派な野生の馬がいるという噂を聞いた腕利きの猟師がそのすごい馬を仕留めてやろうと山に入る。魔物や獣が入ってこられないように結界を張り、その中で焚き火をして...


お萬の火

ある村にお萬という身寄りの無い女が牛と一緒に暮らしていた。彼女は牛とともに毎日荷物運びの手伝いをして、生計を立てていた。ある年、雨が降らず延々と日照り続きで、村は酷い飢...

神さまの縁結び

昔、陸奥(みちのく)のある村にお花と権太(ごんた)という恋仲の男女がいた。二人は結婚を考えていたが、お花は大百姓の大事な一人娘、一方の権太は村一番貧乏な小百姓。お花の両...

味噌をつけた長者どん

昔ある村に、大きな田畑と屋敷を構えた長者が住んでいた。毎日使用人達が綺麗に磨き上げる長者の屋敷は三里先からも眺められるといわれ、長者はたいそう恵まれた暮らしをしていた。...


蛸屋加左ヱ門

昔ある海辺の村に小さい子供とばあさんが2人で暮らしていた。2人は大変貧しかったので、毎日たこばかり食べていたため「たこやかざえもん」と呼ばれていたある日、たこやかざえも...

狼と虎

昔、ある食料の豊かな山に、虎と唐獅子(からじし)が住んでいました。その山の下の荒れ地には、みじめなオオカミが住んでいました。オオカミはいつもお腹を空かせ、虎の強烈な吠え...

ちっちの木

昔、岩手に大変貧しい山里があった。土地は痩せて石だらけで、作物が十分にできるわけがない。村人たちはひもじい思いをし、おっかあ達は赤ん坊に飲ませる乳も出ないのであった。「...


仏さまの鼻の穴

昔、ある山里に、太助とお辰という夫婦が住んでいました。この嫁は、欲張りで見栄っ張りでした。夫婦の家には大きな仏様があり、いつも「家宝の仏様じゃ」と吹聴していましたが、手...

いじわるじじい・せっこぎばばあ

昔あるところに、気短で威張り屋の爺さんと無精者の婆さんが住んでいました。じじいが種まき用の豆をばばあに持ってこさせようとしますが、いつまでものんびり数を数えています。「...

寝てて食われる話

昔ある所に、両親に食わせてもらって暮らす怠け者の若者がいた。いつしか両親が流行り病で死んでしまい、困った若者はお堂の仏様に「オラをただで置いてくれて、うまいものを腹一杯...


オドテさま

むかし、岩手県は九戸(くのへ)の江刺家岳(えさしがたけ)に1人の若者が住んでいた。この若者、ふもとに住む金持ちの乙名様(おとなさま)の牛を世話して暮らしていた。そんなある...

ケラ売りじっちゃ

ケラ売りじっちゃと呼ばれるおじいさんが、深い深い山奥の谷間で、ばあ様に先立たれてひとり暮しておりました。働き者のじっちゃはいつももっと奥深いマンダの森へ分け入っては、苦...

サレコウベと長者

昔、ある村に貧しくとも心やさしいお爺さんが一人でひっそりと暮らしていました。今日はお婆さんの命日でしたが、急な用事で出かける途中、野原の草の陰にしゃれこうべ(頭蓋骨)を...


狐の柿の木

昔、山深いところに吾助という獣とりの名人が、かみさんと二人で住んでいた。罠にかかった獲物を町で売って、生活の足しにしていた。ある冬の日のこと、吾助の罠に大きな女狐がかか...

兎と太郎

まだうさぎの目が赤くなく、尻尾も長かった頃の話。ある山奥に、爺さまと孫の太郎が住んでいた。そして二人の家からほど近い笹山には、ずる賢いうさぎが住んでいた。ある日、爺さま...

天人の嫁さま

昔、人里離れた山奥にケシ作りの長兵衛という男が住んでいた。長兵衛は、千人刈りと言われる程広い畑にケシを作って暮らしていた。しかし、こんな山奥なもので嫁のなり手もなく、そ...


人だまのはなし

昔ある村に、働くだけが全てのくそ真面目な若者がいました。死んだ父親が大酒のみの怠け者だったので、それが理由で息子は堅物になったのだろうと、村人たちは噂していました。明日...

じじばば岩

昔、岩手県の立花という所に、とても仲の良い爺さんと婆さんが住んでいました。ある年の六月のこと、雨宿りのため近くの大きなサイカチの木の根元にいくと、赤ん坊が泣いていました...

豆コ話

民衆の笑い話(角川書店,1973年12年25日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。 昔ある所に、お爺さんとお婆さんが住んで...


節分の鬼

昔、ある山里に、妻も子供にも先立たれた一人暮らしの貧乏な爺さんがいました。爺さんは毎日二人のお墓にお参りすることだけが楽しみでした。やがて冬になり、村はすっぽりと深い雪...

二度なりの栗

むかし、ある山奥に、炭焼きの親子が小屋を作って、一年中炭を作って暮らしておりました。ある時、この父親が病気になってしまいました。せがれは意を決して、「薬の木」があるとい...

太郎、二郎、三郎

昔、ある所に大変仲の良い太郎、次郎、三郎という3人兄弟がいた。この兄弟、家が裕福なもので、もう働く年頃になっても、まだ山や川で毎日遊んでいた。そんな兄弟を見かねた親父さん...


おらが淵

昔、岩手県黒岩の呉竹という所に、藤兵衛という働き者の百姓と母親が暮らしていました。藤兵衛の家の裏手には、北上川が流れていてちょうどそこは深い淵になっていたので、昔から「...

シシとり太郎

昔ある山の中に、働き者の「太郎」と怠け者の「次郎」という二人の木こりが住んでいました。ある日、食べ物がなくなったので、太郎は一人で山へ猟に出かけていきました。山についた...

意地くらべ

むかし、ある村に「赤鼻の悪衛門」と呼ばれる大層頑固者の男がおった。一方、その隣村には「青鼻の悪太郎」という、これまた大層頑固者の男がおった。両方の村人達は、それぞれこの...


けちんぼ女房

昔ある村に、心やさしい伊助が年老いた母親と住んでいた。伊助には自分勝手で意地悪く欲深な女房がいて、いつも母親に意地悪をしていた。ある日のこと、伊助がいつものように釣りに...

手出し峠

昔、ある所に貧しい村があった。その貧しい村の中でも一番貧乏なのはおリキの家だった。おリキは死んだ亭主の仕事を継いで木こりをしていたが、おリキの一人息子、九助(きゅうすけ...

七ツ石

昔、北上川には橋が一本もなかったので、向こう側へ渡るには船に乗るしかなかった。しかし、この川を船で渡ろうとすると、何もない流れの中で急に沈んでしまう事が続くようになり、...


納豆

昔岩手でのこと、何年も日照りが続き、村人達は大変困っていた。田も畑も枯れてしまっていたが、田んぼのあぜに植えた大豆だけが村人達を飢え死にから守っていた。そんな折り戦が起...

岩手

昔々のそのまた昔、岩手県あたりの国がまだ出来上がっていなかった頃の、遠い昔の話です。この辺りに「三つ石の神」が住むようになり、気にいった三つの石の上でそのまま深い眠りに...

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