あるところに老夫婦がいて、おばあさんはいつも畑まで弁当を届けていた。働き者のおじいいさんは、弁当をいつも楽しみにして仕事をしていた。
ある日、いつものように弁当を届に来たおばあさん。遠くから、働くおじいさんを見て、あと少し耕したら弁当を渡そうと考える。
しかし「そのあと少し」はどんどん先延ばしにされ、おばあさんの顔は欲で醜くなる。おじいさんは弁当を待ちつづけながら仕事を続け、ついに倒れ、そのまま死んでしまう。
おばあさんは正気に返り、自分の愚かさを嘆き、鳥になってしまう。その鳥の鳴き声は「じーさん、すまんかった」と聞こえるそうな。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | 岩手のむかし話(日本標準刊)より |
出典詳細 | 岩手のむかし話(各県のむかし話),岩手県小学校国語教育研究会,日本標準,1976年10月15日,原題「トド鳥になったばあさん」,採録地「下閉伊郡田野畑村」,話者「佐々木サキ」,再話「下山クニエ」 |
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