ある男が夢の中でうなされていた。その男は寝ながら両手を挙げて苦しんでいた。
それを見ていた別の男がどうしたんだ?と言ってその腕をおろそうとしたが、すごい力でその手を下ろすことができない。
やがて寝ていた男が起きたので、いったい何の夢をみていたんだ?と尋ねると、富士山をささえていた夢を見た。手をはなすとつぶされてしまうので必死だった。と答えた。
それ以来、その夢を見た男は猛烈に働いて暮らしが楽になった。その男曰く、富士山をささえたことに比べれば、畑仕事なんて苦じゃないと。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | 滋賀のむかし話(日本標準刊)より |
出典詳細 | 滋賀のむかし話(各県のむかし話),滋賀県小学校教育研究会国語部会,日本標準,1976年02月10日,原題「富士山をささえた話」 |
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