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No.0895
さぎしょっぱらのたぬき
さぎしょっぱらの狸

放送回:0563-B  放送日:1986年08月30日(昭和61年08月30日)
演出:若林常夫  文芸:沖島勲  美術:安藤ひろみ  作画:若林常夫
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あらすじ

昔、栃木のある村に与惣(よそう)という男が、仕事を探してやってきた。

しかし、どの家にも断られてしまい、さぎ草が咲く「さぎしょっぱら」と呼ぶ、小高い丘に小屋を建てて住むことにした。そこに住む狸たちが、与惣にいろいろと悪さをしてくるが、逆にそれが一つの楽しみでもあった。

ある夜、小便に起きると大きなキノコが生えていた。与惣は驚く様子も見せず「これが逆さまに生えていたら、腰を抜かすだろうなぁ」と言うと、キノコは逆さまになった。与惣がキノコに小便をかけると、狸は正体を現して逃げて行った。

その話を聞いた名主の四朗兵衛(しろべえ)が、与惣を雇う事にした。そんなある日、さぎしょっぱらから狸たちの声が聞こえてきた。四朗兵衛の事を、村人たちは目上の人ということで御辺(ごへん)と呼んでいたが、狸たちはなまった言い方の「ごへー」と呼んで、バカにしていた。

四朗兵衛は与惣に「この日の為にお前を雇ったんだ、この酒樽を狸たちのはらづつみに負けぬよう叩いてくれ」と言った。狸と与惣の叩き合いは夜まで続き、いつの間にか村人も参加していた。

月が高くなった頃、突然狸ばやしが止んだ。与惣は狸が心配になって、大喜びする名主や村人をおいてさぎしょっぱらまで様子を見に行った。そこには、名主の計画どおり、はらづつみを強く打ちすぎた狸が息絶えていた。

「こんな事になるなんて知らなかった」と与惣は後悔して、狸を抱いて謝りながら泣いた。与惣の泣き声は、村まで届いた。

次の日、さぎしょっぱらに建てた与惣の小屋は無く、与惣の姿もなくなっていた。ただ、さぎしょっぱらには二つの墓があった。今も、さぎしょっぱらには夏になると、空に向かってさぎ草が咲き乱れるという。

(投稿者: KK 投稿日時 2012-9-26 20:55 )


ナレーション市原悦子
出典日向野徳久(未来社刊)より
出典詳細栃木の民話 第一集(日本の民話32),日向野徳久,未来社,1961年07月31日,原題「たぬきばやし」,採録地「下都賀郡」
場所について栃木市箱森(地図は適当)
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地図:栃木市箱森(地図は適当)
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※掲載情報は 2012/9/26 22:10 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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マルコ  投稿日時 2013/8/9 22:12
日向野徳久さんは、すでに亡くなっている可能性は高いと思いますね・・・。

日向野さんの本の作者のあとがきを見ると、「地元の人から話を聴かせていただいて、この本を執筆した。」みたいなことが書かれていたので、もしかしたら、箱森の方からさぎしょっぱらの狸の話を聴かせていただいて話を執筆したのかもしれませんよ・・・。

実話か作り話なのかは、日向野徳久さんのみぞ知る!!ってことでしょう!!

私がお答えできるのはここまでです!!

それからKKさんがお気に入りだと言っていた、「つらしくらし」をこの間見たんですが、「つらしま・くらしき」の道しるべの石碑は今でも残っているのでしょうか?
まん日では「道しるべは今でも残っている」って言っていたので、気になったのです!!
「つらしくらし」の舞台近くに住んでいるKKさんなら、良く知っていると思ったのです!!
教えてください!!
KK  投稿日時 2013/8/5 19:48
はい、「さぎしょっぱらの狸」のあらすじは失礼ながら、僕が描かせて頂きました。
日向野徳久さんは、今何歳なんでしょうか?もしくは、もうこの世にはいないのでしょうか?
気になりますね。

日向野さんが「さぎしょっぱらの狸」を作ったのでしょうか?
この話は実話ではなく、作り話なんですか?

住所までありがとうございます。
機会があれば行こうと思います。
マルコ  投稿日時 2013/8/4 19:35
さぎしょっぱらの狸のあらすじを書いてくれたのは、KKさんだったんですね!!ありがとうございます!!
「さぎしょっぱらの狸」がお好きなKKさんに、ちょっと、このお話の原作者である日向野徳久さんについてお話しましょう!!

日向野徳久さんは元々栃木県商業高等学校教諭や栃木県にある白鴎女子大の先生をやってたそうです。原作本である、栃木の民話の本が出版されたのが昭和三十六年七月十日。とあるので、相当昔にこのお話を執筆されたようです。

本の端っこに日向野徳久さんの住所があったので、書き込みしておきます。本には「さぎしょっぱらの狸」の舞台は箱森町のどのあたりということは書かれていなかったのですが、日向野さんが何か詳しいことを知っているかもしれません・・・。

日向野徳久さんの住所・栃木県箱森町19-9


昔は小学生  投稿日時 2012/3/16 22:23
この話はタイトルも放送日も覚えているほど、子ども心に強烈でした。
今みても涙が出てきそうです。
確かたぬきは途中まで楽しそうに腹を叩いて飛び上がっていました。
和尚との叩きあいで死んでしまったと思っていたのですが、
人間の策謀で死んでいたことを初めて知りました。なおさらたぬきが不憫です。

でもこの話がもう一度見られてよかったです。ありがとうございました。
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