ある寒い冬、川辺で蕎麦と小麦がおしくらまんじゅうをしていた時、足を怪我した身なりの汚い坊さんがやってくる。
川を渡るろうとしているのを見た蕎麦はお坊さんを助けようとするんですが、小麦はそれを笑ってからかう始末。で、蕎麦は坊さんを持ち上げて、冷たい川に入って向こう岸まで送り届ける。そのとき川の水で蕎麦の根元が赤くなった。
で、坊さんはお礼をしたいが何がいい?と聞かれたので蕎麦は寒い冬を過ごさない様になりたい、と言ったので坊さんはその願いを叶え、それ以来蕎麦は秋に収穫され、冬は暖かい建物の中で過ごせるようになった。
一方坊さんを冷たくあしらった小麦は、寒い冬の中を過ごすだけでなく、麦踏で人に踏みつけられる様になった。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | 山下清三(偕成社刊)より |
出典詳細 | 鳥取県の民話(ふるさとの民話7),日本児童文学者協会,偕成社,1978年10月,原題「ソバと小麦」,再話「山下清三」 |
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