むかし、いたずらなねずみがいた。
速く走る馬に憧れて、お地蔵様に「悪さをしないから馬にしてくれ」と願をかける。35日間、お地蔵様との約束通り悪さもせずにお堂をキレイに掃除したりした。
とうとう満願の日、ねずみはお供えに来た女の子から団子をくすねてしまう。お地蔵様は願いを叶えてくれるが、顔は馬、他はねずみの格好にかえてしまう。
ねずみは怒りと情けなさにお地蔵さまの背面を一心不乱にがりがり彫り、疲れてねずみは息絶える。かわいそうに思ったお地蔵さまはねずみをそのまま観音様にかえてやりました。
(投稿者: えびなます 投稿日時 2012-2-21 1:15 )
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | 小杉義雄(偕成社刊)より |
出典詳細 | 栃木県の民話(ふるさとの民話22),日本児童文学者協会,偕成社,1980年12月,原題「馬の顔したネズミ観音」,採録地「河内郡」,再話「小杉義雄」 |
場所について | 河内郡上三川町のねずみ観音 |
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