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No.0058
たぬきとひこいち
タヌキと彦市
高ヒット
放送回:0034-A  放送日:1976年05月29日(昭和51年05月29日)
演出:水沢わたる  文芸:沖島勲  美術:山守正一  作画:福田皖
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あらすじ

昔、ある村に彦市というとんちの働く男が住んでいました。彦市どんの裏山には、悪さをする狸が住んでいて、是非とも一度は彦市どんを騙してやらねばと考えていました。

ある寒い夜の事、狸が旅人に化けて彦市どんの家へやってきました。彦市どんは狸と分かっていましたが、素知らぬ顔で家へ招き入れ、甘酒などを振る舞ってあげました。狸が「彦市どんには怖い物などあるまいな?」と尋ねるので、饅頭が怖いと教えておきました。翌日、家の前には山ほど積まれた饅頭が置いてあり、お母さんと二人で怖がるフリしてパクパク食べました。

騙されたと知った狸はカンカンに怒って、村中の石ころを集めて彦市どんの畑にまきました。彦市どんは少しも騒がず、わざと大きい声で「石肥三年(いしごえさんねん)と言って良い事だ、もしこれが馬の糞だったらエライ大変だ」と言いました。それを聞いた狸は、その晩のうちに苦労して馬の糞を集めて、まだ彦市どんの畑にまいておきました。

その年は、狸のまいた馬の糞のおかげで、彦市どんの畑の作物は見事に実りました。狸はどうしても彦市どんには敵わないので悔しがりましたが、彦市どんがお礼に持ってきてくれたトウモロコシをニコニコ笑顔で食べました。

(紅子 2012-2-8 12:10)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
備考トンチの彦一のお話
DVD情報DVD-BOX第9集(DVD第45巻)
VHS情報VHS-BOX第3集(VHS第30巻)
場所について八代城下の出町(地図は適当)
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地図:八代城下の出町(地図は適当)
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第10巻-第050話(発刊日:1976年12月10日)/童音社BOX絵本_第06巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第017巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第11巻-第42話(発刊日:2006年6月20日)/講談社テレビ名作えほん第021巻(発刊日:1978年2月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「熊本地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「九州地方の昔ばなし」
国際情報社の絵本より“彦市”といえば、まぎれもなく肥後国(今の熊本県)の主人公です。アイドルといっても言い過ぎではないでしょう。おとなりの豊後国(今の大分県)にも吉四六さんという、彦市と同じような、いたずらでとんちのきいたアイドルがいますが、そのどちらもが、底意のない、からっとした明るさを感じさせ、にくめない主人公になっています。この話は、タヌキとの化かし合いですが、彦市が相手にした動物はキツネや河童などもいて、素材は豊富です。彦市の明るさは、いってみれば庶民の明るさです。庶民の願望が、現在まで”とんち話”として語りつがれ、からっとした笑いを提供してくれるのです。(熊本地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「熊本地方の昔ばなし」
このお話の評価7.6667 7.67 (投票数 6) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/2/8 12:10 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
5件表示 (全5件)
ゲスト  投稿日時 2022/2/7 21:50
桃屋のごはんですよののり平に見えてならない。アニメーター、演出は全くの別人なのに。
ゲスト  投稿日時 2022/2/2 18:24
タヌキと彦市のとんち話は「石の肥やし」の1話になる。
アーリアジャスール2世  投稿日時 2020/1/26 9:52
狸が、1976年頃のきのこの山のCMに出てた奴にそっくり
サバ  投稿日時 2018/5/10 13:58
たぬきの最後の腹づつみなんか音が小さい。
パンチョ  投稿日時 2012/5/17 1:26
子供の頃のお気に入りの作品。
性悪タヌキは、彦一をなんとか騙そうとするのだけど、毎回うまいこと使われてしまう。
けっこう単純な奴である。彦一を困らせようと頑張るのだが、彦一のとんちにはにはかなわず、結果的には、畑仕事を一生懸命手伝っているタヌキの姿が笑えます。
一番好きなシーンは、物語の最後で彦一とタヌキが和解して、彦一が持ってきたトウモロコシを、タヌキが美味しそうに食べているところ。タヌキの嬉しそうな顔を見てるとなんか心が和みます。とても面白いお話でした。
DVD化が待ち遠しいな。
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