No.0515
やまいぬものがたり
山犬物語
高ヒット
放送回:正月特番  放送日:1982年01月03日(昭和57年01月03日)
演出:大竹伸一  文芸:沖島勲  美術:高松良己  作画:大竹伸一
長野県 ) 29442hit
あらすじ

昔、ある山奥の水車小屋に、与作とおっかあと生まれたばかりの女の赤ん坊が住んでいました。女の子は元気でおっぱいも沢山飲みましたが、それでもおっかあのおっぱいの出が良く、乳を余らせていました。

ある夜のこと、与作の家の前に山犬の子がちょこんと座っていました。きっと母犬が、乳のあまっている与作のところへ子供を預けに来たのだろう、と思い、おっかあは分け隔てなくおっぱいを飲ませました。女の子は小雪、子犬は次郎と名づけられ、本当の兄弟のように元気にすくすくと仲良く育っていきました。

何年かたち、里のニワトリ小屋が何かに襲われ、その犯人として犬の次郎が疑われました。必死で次郎をかばう小雪でしたが、里人たちは「次郎を山に帰さないと水車小屋へ仕事を頼まない」と責めました。次郎はこの話がわかったのか、その晩のうちに姿を消してしまいました。やがて、里のニワトリを殺した犯人はイタチであったことも判明しましたが、次郎は見つかりませんでした。

三年たったある夜の事、夜盗たちが与作の家を襲い三人を縛り上げました。小雪が「次郎!助けてー」と思わず叫ぶと、すっかりたくましくなっていた次郎が飛び込んできました。夜盗たちをはじき飛ばし一歩もひけをとらない次郎に、恐れをなした夜盗たちは逃げていきました。

その後、次郎はばったりと倒れ、そのまま死んでいきました。里人たちはこの山犬の事をすえながく忘れることはなかったそうです。

(紅子 2012-1-8 2:35)


ナレーション常田富士男
出典長野県
DVD情報DVD-BOX第7集(DVD第34巻)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
講談社の300より書籍によると「長野県のお話」
このお話の評価9.3000 9.30 (投票数 20) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/1/8 2:35 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 40  件):   <前  1 ..  14  15  16  17  18  19  20  .. 40  次>  
コメント一覧
2件表示 (全2件)
ゲスト  投稿日時 2016/6/9 15:27 | 最終変更
世界同時多発イヌ (2016年6月 6日 16:30)

犬は、世界の各地で同時多発的に狼から犬になった、という説です。どこか一カ所で、特定の狼が犬の先祖になったわけじゃない。なんか、いまさら、という話なんだが、おいらもいつも言うように、日本では犬と狼の境目が曖昧で、近年に至るまで両者の交配があったらしい。特に甲斐犬を見てると、つくづくそう思う。甲斐犬は、あれは犬じゃない、狼犬ですw・・・(以下略)

(以下サイトより引用)
http://my.shadowcity.jp/2016/06/post-9505.html
匿名  投稿日時 2015/9/13 18:42
犬は引き際を知り、そして恩を決して忘れない…
この話、涙出ました
投稿ツリー
2件表示 (全2件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

27 人のユーザが現在オンラインです。 (18 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)