No.0501
しびらのさか
シビラの坂
高ヒット
放送回:0315-A  放送日:1981年11月14日(昭和56年11月14日)
演出:青木久利  文芸:久貴千賀子  美術:水野尾純一  作画:青木久利
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あらすじ

昔、能登半島の柴垣から滝谷に向かう道筋に、芝原将監(しばはらしょうげん)という領主の立派な屋敷があった。剛腕で強欲な芝原将監は、家来や領民からはたいそう恐れられていて、お百姓さんは朝から晩まで働かされていた。

この芝原将監には、わがままで贅沢放題の一人娘の姫君がいて、ある年の春、隣の国の若様の所へ嫁入りする事になった。芝原将監は、金に糸目はつけず豪華な品々を嫁入り道具に持たせ、花嫁行列の通る道には米をびっしり敷き詰める演出を行う事にした。

いよいよ姫君が嫁入りする日、芝原将監を先頭に、米を敷き詰めた道の上で嫁入り行列が始まった。ところが、坂の途中の狐塚に来た時、姫君は急に苦しみ出してそのままカゴの中で死んでしまった。一人娘を失ってすっかり元気をなくした芝原将監は、出家して法光(ほうこう)と名乗りやさしい領主となった。

やがて、狐塚近くの田んぼには米のとぎ汁のような白い水が出るようになった。この白い水が出る田んぼは「しろみずた」と呼ばれ、領主さまの名前をとった「芝原の坂」という事から「しびらの坂」と呼ばれるようになった屋敷前の道とともに今も残っている。

(紅子※講談社の決定版100より 2011-10-28 21:44)


参考URL(1)
http://www.hb.pei.jp/shiro/noto/shibaharashogen-yakata/
ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
場所について芝原将監館跡(能登半島の柴垣)
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地図:芝原将監館跡(能登半島の柴垣)
追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第093巻(発刊日:1988年1月)
講談社の300より書籍によると「石川県のお話」
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※掲載情報は 2011/10/28 21:44 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ピピピオ  投稿日時 2022/2/8 20:22
もちの白鳥とは違って、領主が最後心を入れ替えている点がいいね。娘が死んだからだろうけど…
araya  投稿日時 2011/12/1 23:14
石川県羽咋市柴垣町谷内に「芝原将監館跡」があり、地元では将監屋敷や芝原堡と言われています。柴垣町北東部の丘陵台地上に位置しており、館域は25×43(m)の縦長。中央南部の2ヶ所で土塁と礎石群が確認されており、築年代は鎌倉後期の1294年。また1kmほど北東に行ったところにある妙成寺は芝原家が外護した菩提寺で、境内には将監の墓も残されているとのことです。過去帳によると将監の子孫は「滝谷殿」と呼ばれていたとか。話中にあるように娘さんが亡くなって家系も絶えたってわけではなさそうですね(^_^)。

芝原将監館跡 http://g.co/maps/423ne
シビラ坂?(中央「+」マーク地点の坂) http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=136.76691666491&latitude=36.948486012452

紹介サイト http://www.hb.pei.jp/shiro/noto/shibaharashogen-yakata/
araya  投稿日時 2011/10/29 11:09
なるほど、芝原の坂が転訛してのシビラの坂でしたか。納得です。

昔は道の一つ一つに名前があり、それが住所の代わりを成していましたが、近代化を経て、輸送手段の発達で移動範囲が広がり、広域の国道県道がメインになってくると、小さな道の名前って使われなくなりますからね。下関でも地元の古道名を知っているのは郷土史家か好事家くらいなものですし。シビラの坂も地元の郷土史家からの情報を得たいところですね(^_^)。
beniko  投稿日時 2011/10/28 22:26 | 最終変更
書籍からあらすじを書いてみました。どうも「しびらの坂」は実在していそうな雰囲気です。地元の方なら知っているかもしれませんが、ネット検索ではあまり有力な手掛かりは見つかりませんでした。
araya  投稿日時 2011/10/28 13:27
シビラというのは兵庫では彼岸花のことらしいですけど、「もちの白鳥」のリメイクなら富山でしょうし、物語のラストが分からないと田んぼのあぜ道に彼岸花が咲く由来の話ともいえないでしょうし。何なんでしょうね。
マニアック  投稿日時 2011/10/22 20:48
意地悪な、お代官(?)の娘が、嫁入りすることになり、代官は派手な花嫁行列にしようと、百姓のせっかく作った米を道にばらまき、その上を歩かせようと、思いついた。当日、予定通り行列は、米の上を歩いた、しかし途中で、籠の中の花嫁が急に苦しみだし、そのまま死んでしまった。代官は大粒の涙を流して泣いてしまった。(※これがなぜシビラの坂というのかは、わかりません。)
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