No.0004
したきりすずめ
舌切り雀
高ヒット
放送回:0002-B  放送日:1975年01月14日(昭和50年01月14日)
演出:りんたろう  文芸:沖島勲  美術:椋尾篁(ムクオスタジオ)  作画:矢沢則夫
東北地方 / 石川県 ) 216691hit
お爺さんが助けた雀から恩返しされる話

あるところにやさしいお爺さんと欲張りで意地悪なお婆さんがいた。

お爺さんが森の中へ行くと、一羽の雀が怪我をしていた。さっそく家に連れて帰って手当をしてあげ、おちょんという名前もつけて可愛がった。しかし、お婆さんはお爺さんが雀を可愛がるのを面白く思っていなかった。

おじいさんが出かけている時、おちょんがお婆さんの作ったのりを食べてしまったので、お婆さんは激怒しておちょんの舌をハサミで切ってしまった。帰ってきてそのことを聞いたお爺さんは、逃げていったおちょんを探しに森に行った。

お爺さんがすずめのお宿を探し当てると、おちょんがでてきて歓迎してくれた。帰りにお土産として二つのつづらが出てきて、どちらか好きな方を持っていくように言われたお爺さんは、小さい方のつづらを選んで帰っていった。

家に帰ってつづらを開けると中からたくさんの宝物がでてきた。しかし欲張りなお婆さんは、お爺さんが小さい方のつづらを選んだと知って激怒。大きい方にはもっとたくさんの宝物があったに違いないと言い、すずめのお宿に行く。

そして帰りに大きなつづらを選んで帰る。おちょんは家に着くまで決して開けないようにと言うが、家に着くまで待ちきれなかったお婆さんがつづらを開けてしまうと、中から魑魅魍魎妖怪変化が現れた。びっくりしたお婆さんはあわてて山道を逃げるように家に帰った。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:35 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第13巻-第061話(発刊日:1977年3月15日)/童音社BOX絵本_第27巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第026巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第13巻-第49話(発刊日:2006年8月8日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第35巻(絵本発刊日:1985年08月15日)/講談社テレビ名作えほん第013巻(発刊日:1977年11月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「北陸地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「石川県の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本より人のいいお爺さんは、傷ついたすずめを見つけて家に連れ帰り、手厚く介抱してあげました。ところがお婆さんは、洗濯用のノリを食べたといって、すずめの舌を切ってしまいました。すずめの身を案じ、山の奥までたずねていくお爺さん…。元気になったすずめに再会できたのは、お爺さんの優しい心が通じたからでしょう。そう、人間と動物、しかもこんな小さな鳥とでも、相手を思いやる温かな気持ちがあれば、心は通じ合うものなのです。そして、おじいさんのこの純粋な優しさがつづらの宝物となったのだと思います。(東北地方のお話)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「北陸地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 14:35 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
9件表示 (全9件)
すい  投稿日時 2022/2/13 17:39
お爺さん、じっちゃん、お婆さん、おちょん、ちゅん子、わし・・・などなど日本語は多彩で奥ゆかしく感じます。

このアニメで一番好きな言葉は
「お達者で」
これから使っていこうと思います!!

因みに、旧作のお婆さんの顔がフリーゲームの『青鬼』に似ていると感じているのは私だけですかね?
ゲスト  投稿日時 2021/2/22 7:29
いいえ、旧版とリメイク版も意地悪な欲深お婆さんより恐ろしいお化けのほうがずっとずうっと怖い。
欲ばっかりかいておると、ろくな目に合いませんね。
ゲスト  投稿日時 2020/9/23 7:26
じっさま(じっちゃ)の雀の名前を付けた「おチョン」が可愛いね。
ゲスト  投稿日時 2020/4/25 11:40
意地悪で欲深なお婆さんにおちょんの舌を切られて、鳥かごを見た優しいじっちゃ(じっさま)の心を傷めるのが悲しい。
ゲスト  投稿日時 2020/4/15 18:13
心の優しいじっちゃ(じっさま)は小さいつづらで大判小判や宝物、意地悪で欲深なお婆さんは大きいつづらで一つ目に唐傘、妖怪変化。
はなののののはな  投稿日時 2018/8/4 1:19
おばあさんとおじいさんの感覚に一致がない点が、私にとって特異な昔話です。
オーディオ兄さん  投稿日時 2018/7/25 12:01
この旧作のおばあさんは本当に憎々しげで極悪に描かれています。
大慶  投稿日時 2018/1/3 16:35 | 最終変更
すでに30年前から窓の物干し場に自分のご飯をあげています ダイエットの失敗でご飯をスズメ達に協力してもらって います、体重の変動は有りません。スズメの恩返しがあったら いいねーーやはり無欲でありたい、半年前にはガラスに激突したスズメは水はだめ 砂糖水も飲みません が牛乳は飲み始めるとすぐに 飛び立ってしまいました。以前は2~3家族 (40~50羽)ぐらいは食べに来ましたが今は20羽ぐらいで激減しています、絶滅危惧種なってしまうでしょう。
マニアック  投稿日時 2011/10/20 20:18
ちょっと劇画チックな「舌切り雀」だが、断然この旧作の方が、おもしろかったなー。今では絵本までもが、リメイク版だもんね。
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