No.0038
いっきゅうさん
一休さん
高ヒット
放送回:0021-A  放送日:1976年02月28日(昭和51年02月28日)
演出:高橋良輔  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次(スタジオユニ)  作画:倉橋達治
京都府 ) 127215hit
一休さんが都の将軍様ととんち比べをする話

京のはずれに安国寺というお寺があり、一休という頓知のきく小坊主がいた。寺の和尚は甘いものが大好きでいつも一人でこっそり水飴を舐めており、これは子どもが舐めると毒だと嘘を言っていた。

ある日、和尚さんが出かけたあとに、みんなで水飴を全部舐めてしまう。和尚さんが帰ってくると、一休は、「大切な硯を割ってしまったので死のうと思って毒を食べたがまだ死ねない」と言い、和尚さんを呆れさせた。

またある日、太平という男が寺に碁を打ちにくるのを追い払おうと、いつも太平が毛皮のちゃんちゃんこを身につけていることから、「ケモノの皮をつけた人は寺に入ってはいけない。」と張り紙をする。しかし太平は「寺にある太鼓もケモノの皮ではないか。」と言うと、一休はそれならとバチを持って太平を叩こうと追い回した。

太平はなんとか頓知で仕返ししてやろうと、和尚さんと一休を家に招き、家の前の橋に「このはしわたらないでください。」と立て札をたてるも、一休は橋の真ん中を渡り、太平を感心させた。

やがて一休の頓知は将軍の耳にも届き、お城に呼ばれ、将軍から、屏風の虎が夜になると飛び出して悪さをするから縛って欲しいと言われる。そこで一休は「縛るために絵から虎を追い出して下さい。」と言う。将軍が「絵に描いた虎を追い出せると思うか?」と問うと、「絵に描いた虎を縛れると思うか?」と答え、将軍を感服させた。

その後一休は一休禅師という偉いお坊さんになった。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:39 )


参考URL(1)
http://www.kagemarukun.fromc.jp/page020.html
ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第1集(DVD第5巻)
VHS情報VHS-BOX第1集(VHS第6巻)
場所について安国寺は現在の四条大宮駅北西(中京区錦大宮)にあった
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地図:安国寺は現在の四条大宮駅北西(中京区錦大宮)にあった
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第2巻-第006話(発刊日:1976年5月31日)/童音社BOX絵本_第45巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第003巻(発刊日:1980年かも)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第06巻(絵本発刊日:1984年10月15日)/講談社テレビ名作えほん第003巻(発刊日:1977年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はない
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「京都の昔ばなし」
国際情報社の絵本より日本には、肥後(熊本県)の”彦市とんち話”や豊後(大分県)の”吉四六さんのとんち話”などがあって、よく知られています。これらのとんち話は、土の匂いのする内容が多く、一方、この”一休さんのとんち話”は、一種の正義感に裏打ちされた、知的なとんち話になっています。一休さんは、室町時代の禅宗のお坊さんで、後小松天皇の血筋をひくといわれ、どのような権威に対しても少しも恐れず、反俗精神に徹した生き方をつらぬきとおしたといわれています。一休さんのとんち話は、江戸の元禄元年に出された『一休咄』がもとになり、実話でも実録でもありませんが、一休さんの生き方は、よく表現されているといってよいでしょう。(地名の明記なし)
講談社のデラックス版絵本より京都に生まれた一休さんは、幼くして安国寺の小僧となり、厳しい修行をつんだ室町時代の禅宗のお坊さんです。後小松天皇の皇子ともいわれ、乱れた時代にあって権力にへつらうことなく、「とんち」を使って人々に教えを広めたといわれています。この一休さんのとんち話は、江戸の元禄時代に出された「一休ばなし」がもとになっています。小さな子供が知恵を働かせ、大人の矛盾やあやまりを指摘する小気味よさに、当時の人々も、大きな拍手を送ったことでしょう。(近畿地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍によると「京都府のお話」
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「一休咄の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 14:40 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
ゲスト  投稿日時 2022/2/2 16:07
一休さんのとんち話は「水飴は毒、毛皮と太鼓、この橋を渡るな、ついたての虎」の4話になる。
ゲスト  投稿日時 2020/10/4 0:31
この話の放送時、東映製作の一休さん -(声―藤田淑子)も放映されていたので、
制作陣も意識したと思いますね^^
ガスガス  投稿日時 2020/3/11 11:08
一休さんの舞台は、京都府じゃ。一休さんは、何で、頓智の利く、偉い小僧さんなんじゃろ。この、和尚さんも、何かが、おかしいのう。和尚さんは、いつも一人で、水飴を、こっそり舐めているんじゃろ。一休さんは、何故か、和尚さんの大事にしていた硯を、割っちゃたんじゃろうか。太平と和尚さんは、夜中になっても、碁を打つから、小僧さん達は、そこで何か考えているんじゃ。でも、一休さんがいるから、考え方がすぐに、見つかるのかもしれんぞ。一休さんが、頓知で太平を、叩こうとしたから、太平も、頓知で仕返ししようと、したのかもしれん。でも、一休さんは、橋の真ん中を、通ってきたから、太平もなるほどと、一休さんの頓知には、叶わなかったのかも、しれん。
ガスガス  投稿日時 2019/8/25 11:11
一休さんの師匠は像外集観和尚さんの生年月日は、1332年3月21日生まれで、出身地は、一休さんと同じ京都府でのう、結構頭のいい小僧じゃった。
ガスガス  投稿日時 2019/5/25 7:29
一休さんは安国寺で修行をしていた小坊主じゃったのう一休さんは知恵のある小僧さんだったから頭がいいお坊さんになった
アーリアジャスール2世  投稿日時 2019/3/26 20:24
この作品は、いかにも昔のアニメみたいな作画でした。
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