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No.0273
ふじかずらのいぼこぶ
藤かずらのいぼこぶ

放送回:0170-A  放送日:1979年01月27日(昭和54年01月27日)
演出:西牧ひでお  文芸:芦沢俊郎  美術:宮本清司  作画:大貫信夫
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あらすじ

京都の民話(未来社,1965年10月10日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。

ある片田舎に豊作という人を疑わない正直者がいた。豊作は日頃から和尚を慕っていたが、ある日、腹痛を起こして和尚に助けを求める。和尚は医者ではないので、どうしてよいか分からなかったが、助けを求めるものを見捨てるわけにもいかない。そこで、苦し紛れに「山に行って、藤かづらのこぶを煎じて飲め」と言った。それを聞いた豊作は大喜びで、すぐに山へ行き、藤かずらのいぼこぶを煎じて飲んだ。

その翌日、豊作の腹痛はケロリとよくなっており、さっそく和尚の元にお礼に行った。和尚もあてずっぽうで言ったせいもあり、腹痛は治ったのかと心配しておったので、一緒に喜んだ。それからというもの、豊作は本堂の阿弥陀様より和尚に手を合わせるようになり…。
「歯が痛むのですが…」
「藤かづらのこぶを煎じて飲め」
「風邪を引いたのですが…」
「藤かづらのこぶを煎じて飲め」
「腰が痛むのですが…」
「藤かづらのこぶを煎じて飲め」
それが不思議とよく効いて、直らない病気はなかった。

ところがある日の朝、豊作の馬が一頭いなくなっていた。豊作は心配し、和尚の元にやって来た。ちょうど、和尚は布団の中にいて、「和尚様、馬は見つかるでしょうか」と聞く豊作の声に、「それなら、藤かづらのこぶじゃ。早く行って、いぼこぶを…」と言った。

さすがの豊作も首をかしげて、病気ならそうじゃろうがと思ったものの、和尚の言うことじゃからと、山に行くと、そこには朝露に濡れた豊作の馬が藤かずらの葉を食べていた。これを見た豊作は、手を叩いて、「なるほど、和尚さまは何でも御見通しじゃわい。馬も藤かずらの葉が好きなんじゃ」と感心したとか。

(投稿者: araya 投稿日時 2012-1-12 15:03 )


ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
出典詳細京都の民話(二反長半,未来社)かもしれない
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※掲載情報は 2012/1/12 23:47 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2020/2/20 19:03
https://www.youtube.com/watch?v=ML_toxu6SXs
ユーチューブにまんがにほん昔ばなし番組宣伝予告で馬らしきのが写っていました
中江閑月  投稿日時 2015/4/20 22:13
ご紹介ありがとうございます。
同じ筋の童話「ふじづるのこぶ」
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I013681798-00
を、1970年代に読んだ記憶があります。
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