あるところに、とっても仲の良いネズミの若者(チョロ吉)と娘(チュウ子)がおりました。
この二人は、将来結婚しようと誓い合っていました。
この娘のおやじ様は、村の庄屋さまでした。おやじ様は娘の想いとは裏腹に、年頃になった娘を、この世の中で一番強い「太陽様」に貰ってもらうと発表しました。
これを聞いた村の年寄ネズミは、庄屋さんに言います。「太陽より雲が強い、雲より風が強い、風より壁が強い。そのお壁様に穴をあけてしまう、おら達ネズミが一番強い。だから娘の婿は、この村の若者が一番良い」
これを聞いたおやじ様はなるほどと納得し、ネズミの中から一番強い者を決めることにしました。
そうして、この村一番の力持ちのチュン太と、チュン子の恋人であるチョロ吉が試合をすることになりました。
予想通り、チョロ吉は顔の形が変わるくらいボコボコに殴られるも、絶対に降参しません。これを見ていたおやじ様は、チョロ吉の根性を認め、婿はチョロ吉にと決めました。この世で一番強いのは、好きあった者同士。チョロ吉とチュウ子は末永く幸せに暮らしました。
(紅子 2011-6-12 1:02)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | (表記なし) |
備考 | 狢工房様のサイトによれば美術はあかばんてん |
DVD情報 | DVD-BOX第12集(DVD第56巻) |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第23巻-第111話(発刊日:1978年8月15日)/童音社BOX絵本_第59巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第045巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第6巻-第23話(発刊日:2006年1月24日)/講談社テレビ名作えほん第038巻(発刊日:1981年2月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説には地名の明記はない |
童音社の絵本より | 絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「東北地方の昔ばなし」 |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
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