No.1464
からすうり
カラス売り
高ヒット
放送回:0946-B  放送日:1994年08月13日(平成06年08月13日)
演出:白梅進  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次  作画:坂本英明
大分県 ) 26856hit
あらすじ

臼杵(うすき)の街で野菜を売り歩いていた吉四六(きっちょむ)さんは、いつも難癖をつけて強引に値切る強欲な老人に辟易(へきえき)していた。

ある日吉四六さんは一計を案じ、生け捕りにしたカラスが入った籠(かご)の上にキジを乗せて「カラスはいらんかねぇ」と売り歩く。

老人は「カラスを買うバカなんているか」と言いつつも格子の間から外を見るとキジが乗った籠を担ぐ吉四六の姿がある。「あいつめ、キジとカラスを勘違いしてやがる」と大喜びの老人。さっそく吉四六を呼びとめ、値切った挙句に10羽を50文で全部買い締めるが、吉四六は「このキジは飾りだから売れん」とカラスが入った籠だけ売った。

「一匹くらいケチケチしたがって」と言う老人だが、籠二つ分のキジ(と思い込んでいた)が安く手に入った事を喜び、いざ籠の蓋を開けると中にはカラスの群れが入っている。「騙したな」と怒る老人だったが、吉四六さんは一言。「ハナっからカラスじゃと言ったじゃねえか」。

してやられた老人は「カアカア、カラスが50文」と言いながら、目を回す。勝手に「吉四六がキジとカラスを間違っている」と思い込んだ老人が懲らしめられる話。

(投稿者: 黒田 投稿日時 2011-11-12 21:07 )


ナレーション常田富士男
出典大分の昔ばなし(三丘社刊)より
場所について大分県の臼杵市周辺(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:大分県の臼杵市周辺(地図は適当)
追加情報
このお話の評価9.4000 9.40 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/12 22:12 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 27  件):   <前  1 ..  21  22  23  24  25  26  27  次>
コメント一覧
4件表示 (全4件)
常陸っ子  投稿日時 2018/11/29 19:22
 茨城にも(額田のたっつぁい)というお話があります。ひょう俵で家を拭いて(大したこたねぇ。うちは豹の革で拭いてあらあ)と言ったり。トンチの名人は日本全国にいるんですね。
マニアック  投稿日時 2012/2/5 9:49
常田富士男。
beniko  投稿日時 2012/2/4 22:32 | 最終変更
実際にアニメを見て無いので確定できませんが、『佐賀のむかし話』(日本標準)に同名の「カラス売り」というお話の掲載あり、佐賀の勘ね話が元話の可能性が高いかもしれないと思います。
ですので、現段階では「佐賀のお話」としました。アニメが判明できるまではハッキリしないのですが、現状の措置という事でよろしくお願いいたします。
※もちろん見た方からの異論反論ございましたら、お待ちしております。(確定情報を教えてください、私も知りたいです)

●佐賀の勘ね話「カラス売り」は以下のようなあらすじでした。
畑は荒らすしカァカァうるさいカラスを、酒カスを食わせて酔わせて捕獲に成功した勘右衛門。 大石の町でカモを購入し、カモをぶら下げながら「カラスはいらんかねー」と売り歩く。 1羽4文という激安価格につられて、町人が4羽、5羽と購入するも、手渡したのは泥酔状態のカラス。 食えないカラスを買った町人たちは、酔いが覚めたカラスをそのまま逃がしてやったとさ。
マニアック  投稿日時 2011/10/25 21:09
有名なとんち名人、吉四六さん、ついに登場!!
投稿ツリー
4件表示 (全4件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

45 人のユーザが現在オンラインです。 (40 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)