トップページ >  お話データベース >  中国地方 >  山口県 >  まあだまだわからん
No.0141
まあだまだわからん
まあだまだわからん
高ヒット
放送回:0087-A  放送日:1977年06月04日(昭和52年06月04日)
演出:藤本四郎  文芸:沖島勲  美術:田中静恵  作画:吉村昌輝
山口県 ) 25924hit
物事は最後までわからない、という教訓話

ある所に、たいへん仲良しのお爺さんと孫の男の子がいました。二人は早く春が来て畑に蕎麦を植えて、美味しいそばがきを食べたいと思っていました。

その年の春はカンカン照りで、二人は心配しながらも畑を耕して蕎麦の種をまきました。男の子は無事に種まきが済んだので「もうこれでそばがきが食べられるね!」と喜びましたが、お爺さんは「いいや芽が出るまではまだまだわからん」と言って喜びません。

それから、蕎麦からは芽が出て花が咲き実がなり、無事に収穫することができました。やっと念願のそばがきを作ってお椀によそい、さぁ食べようとした時に男の子が「今度こそそばがきが食べられるよね!」と言いました。でも、お爺さんは「いいや、口に入るまではまだまだわからん」と笑い返しました。

お爺さんがそばがきの茶碗を手にした時、近くにいた猫に手を出されてしまい、囲炉裏(いろり)の灰の中にお爺さんのそばがきが落ちてしまいました。物事は最後まで”まだまだわからん”という事ですね。

(紅子 2011-11-30 4:08)


ナレーション常田富士男
出典松岡利夫(未来社刊)より
出典詳細周防・長門の民話 第一集(日本の民話29),松岡利夫,未来社,1960年09月14日,原題「まぁだまだわからん」,採録地「熊毛郡」,話者「後藤柳助、斎藤長三、井川シズ」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価8.2000 8.20 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/30 4:08 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 52  件):   <前  1 ..  4  5  6  7  8  9  10  .. 52  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
ゲスト  投稿日時 2016/1/8 19:18
瓦そば(かわらそば)は、山口県下関市豊浦町の郷土料理。その名の通り、熱した瓦の上に茶そばと具を乗せた料理である。川棚温泉のホテルや旅館を中心に広まっている。山口県内では広く家庭でも食されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%93%A6%E3%81%9D%E3%81%B0

山口県の美味しそうな、瓦そば。
ゲスト  投稿日時 2016/1/8 19:10
熊毛郡(くまげぐん)は、山口県(周防国)の郡。内陸から瀬戸内海に突き出した平生半島と変化に富んだ地勢であり、近郊型農業や漁業が主な産業である。

以下の3町を含む。
上関町(かみのせきちょう)
田布施町(たぶせちょう)
平生町(ひらおちょう)

1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町のほか、下記の区域にあたる。郡役所が室積村に設置。
光市の全域
柳井市の一部(平郡島を除く伊保庄以南)
周南市の一部(八代より南東)

江戸時代は郡域に全41村あった。
○周防山口藩 40村
麻郷村、麻郷奥村、別府村、上田布施村、下田布施村、波野村、大波野村、平生村、曽根村、大野南村、大野北村、宇佐木村、伊保庄村、伊保庄南村、佐賀村、小郡村、室津村、尾国村、樋口村、清尾村、原村、八代村、呼坂村、安田村、小松原村、小周防村、立野村、光井村、室積村、室積浦、岩田村、束荷村、塩田村、宿井村、吉井村、川西村、三輪村、大河内村、三井村、浅江村
○山口藩・周防徳山藩 1村
島田村
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E6%AF%9B%E9%83%A1_(%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%9C%8C)
ゲスト  投稿日時 2012/5/10 0:38
おじいさんと孫が本当に仲良さそうで微笑ましいです。
僕ん所のおじいさんは意地悪じいさんだったんで。;_;)
うらやましいです。
物語のラストもいいね。家族みんなで囲炉裏囲んで蕎麦がき食べて。
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

34 人のユーザが現在オンラインです。 (25 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)