落ちぶれた商人と絵描きが旅の途中で大きな木の下で出会う。
商人が身の上話をしている間、絵描きはうたたねして、不思議な夢を見た。山を越えて長者の住む屋敷の庭に白い花の咲く椿の木があり、そのそばに一匹のあぶがいて、その木の根を掘ると黄金がたくさん入った瓶がでてきたという夢だった。
商人は絵描きにその夢を買うと言って、お金を渡した。商人は夢の通りの屋敷にたどり着くが、椿の木はたくさんあったが、花は咲いていない。そこで商人はその屋敷に住み込みで働くことにした。ようやく春になり、椿の花が咲いたが、すべて赤い花だった。
次の年まで待つと赤い花の中に一本だけ白い花が咲いている椿の木があり、一匹のあぶが飛んでいた。その根元を掘ると夢の通りに黄金の入った壺がでてきた。商人はそのお金を屋敷の主人と半分ずつわけ、それを元に商売をして大成功した。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:57 )
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | (表記なし) |
VHS情報 | VHS-BOX第1集(VHS第1巻) |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第4巻-第020話(発刊日:1976年7月20日)/童音社BOX絵本_第20巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/二見書房まんが日本昔ばなし第10巻-第38話(発刊日:2006年5月23日)/講談社テレビ名作えほん第023巻(発刊日:1978年3月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説によると「東北地方の昔ばなし」 |
童音社の絵本より | 絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「新潟県の昔ばなし」 |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
レコードの解説より | LPレコードの解説によると「東北地方の昔ばなし」 |
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