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No.1254
あかおにからもらったちから
赤鬼からもらった力

放送回:0792-A  放送日:1991年04月20日(平成03年04月20日)
演出:出崎統  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:くーや
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あらすじ

むかし、上州は川場村の立岩(たついわ)に清岸院というお寺があり、そこの和尚さんに拾われて、寺で育ったおのぶという娘がいた。

おのぶが9歳のある日、裏山に薪をとりに行くと、辺りが急に暗くなり強い風が吹き出した。やがて地響きのような足音とともに、大きな赤鬼がおのぶの前に現れた。赤鬼はおのぶを見て言う。「こえーげ?たまげたげ?(怖いだろ?たまげただろ?)」

普通の子供なら、驚いて腰を抜かしてしまうのだが、気の強いおのぶは赤鬼をにらみ返し、「うんにゃ、こわくねぇ!!」と言い返す。おのぶの気丈なところが気に入った赤鬼は、自分が持っている鬼の力をおのぶに与えた。こうして、おのぶは鬼のような力を持つ大女になった。

おのぶの怪力のうわさは村中に知れ渡り、ある日おのぶが川で洗濯をしていると、男がやってきておのぶに力比べを挑んだ。ところが男は、おのぶの怪力の前に簡単に吹き飛ばされてしまった。この男、実は近くの山に住む山賊の棟梁だったから大変なことになった。

その夜、手下の山賊を大勢引き連れて、おのぶに仕返しするために清岸院に攻めよせてきたのだ。ところが山賊が束になってかかっても、おのぶの怪力の前には歯が立たない。とうとうコテンパンにやっつけられ、ほうほうの体で山に帰って行くのだった。

それから8年の歳月が経ち、おのぶが17になる秋、赤鬼は旅人の姿に化けて再びおのぶの前に現れた。実はこの赤鬼、初めて山でおのぶに会った時から、おのぶのことが好きだったのだ。

赤鬼はおのぶに言う。「おのぶさん、ワシの嫁になれ。」

「エーー!!」とおのぶが驚いていると、赤鬼は照れ隠しをするように言った。「いや、あの、その・・・俺と力比べをしてくれ!!」こうして、2人は近くにあった丸太を取り、力比べをすることにした。

2人は渾身の力を込めて丸太を押し合う。するとなんとしたことか、赤鬼はおのぶの力の前に吹っ飛ばされてしまった。これにはさすがの赤鬼も「おのぶ、俺より強くなってしまった。」と言って泣くよりほかなかった。

今でも清岸院には、おのぶの洗濯石と言う大きな石がある。おのぶは毎日この大石を頭の上にヒョイとの乗せ、山門の下の小川に洗濯に行っていたそうだ。

(投稿者: やっさん 投稿日時 2011-8-27 9:18 )


ナレーション常田富士男
出典おのちゅうこう(未来社刊)より
出典詳細上州の民話 第一集(日本の民話20),小野忠孝,未来社,1959年06月30日,原題「鬼から貰った力」,採録地「利根郡」,話者「鶴淵螢光」
場所について清岸院
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地図:清岸院
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このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 4) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/8/27 9:54 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2016/6/14 20:10 | 最終変更
たていわじゃなく、たついわですよ。
___
ありがとうございまいた。振り仮名を「たついわ」に訂正しました。(2016/6/15)
ゲスト  投稿日時 2016/3/5 13:45
嫁になってもよかったんじゃないか?
長年想って待っててくれたようだし。
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