No.1238
ゆきおんな
雪女
高ヒット
放送回:0782-A  放送日:1991年02月02日(平成03年02月02日)
演出:阿部幸次  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次  作画:上口照人
東北地方 ) 45119hit
あらすじ

昔、山奥の村に茂作と息子の巳之吉(みのきち)という猟師が住んでいた。

ある秋も深まった頃、ふたりは狩りに出かけたが、この日はどういうわけか獲物が一匹も獲れず、どんどん山奥へ入っていった。そのうち雪がちらつき、時が経つにつれ激しい吹雪になった。ふたりは山小屋に入り一晩ここで過ごすことにした。

茂作はすぐに眠りについたが、巳之吉は吹雪の音が気になり寝付けなかった。ようやく巳之吉が眠りにつこうとした時、吹雪と共にひとりの美しい女が小屋に入ってきた。巳之吉は突然のことで、驚くも声を出すことも身動きもとれなかった。

女は茂作の顔に白い息を吹きかけ、茂作の体はどんどん凍りついていった。やがて女は巳之吉のところに近づきこう言った。「このことを誰かに話したらお前の命はない」そういって女は小屋から出ていった。巳之吉が我に返り、茂作の許へ行ったが茂作は息を引き取っていた。

この出来事から一年が経った、ある吹雪の夜に、ひとりの女が巳之吉の家に来て一晩の宿を求めた。女の名はお雪といった。巳之吉と女は自身の身の上話をするうちに、次第に打ち解けた。お雪がどこにも身寄りがない事を知った巳之吉は、お雪に嫁になってほしいと頼んだ。

時は流れ、ふたりの間には五人の子供が産まれたが不思議ことに、お雪は子供を産んでも初めて出会った頃と変わらない美しさを保っていた。

ある吹雪の夜。巳之吉は酒に酔って、茂作が亡くなった夜のことをお雪に話し「あの時の女とお前はそっくりだ」と言った時、お雪は悲しい眼差しで巳之吉を見つめた。お雪は「わたしがあの時の雪女です。今は子供たちがいるので命は助ける、がわたしとあなたとはもうお別れです」と言ってお雪は吹雪の中へ姿を消した。

巳之吉は外に出てお雪の名を何度も叫んだが、お雪は巳之吉と子供たちの前に二度と姿を現すことはなかった。

(投稿者: Kotono Rena 投稿日時 2013-8-27 19:21)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
備考出典元不明ですが、初期版のリメイク版である点をふまえ「東北地方」としています。
DVD情報DVD-BOX第2集(DVD第6巻)
VHS情報VHS-BOX第3集(VHS第27巻)
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追加情報
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※掲載情報は 2013/8/28 0:13 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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風間廉伊東鴨太郎  投稿日時 2022/2/13 12:28
今日妖怪ランキングでやります
風間廉伊藤鴨太郎  投稿日時 2021/12/22 8:16
今BSでやりました
人間に化けた雪女がみのきちの家に来て訪ねて名前聞くシーンカットされていました
タイトルが変更されていました
こんはる  投稿日時 2020/10/3 10:33
雪女の名前はお雪と言う名前可愛いね
Perenna  投稿日時 2020/7/9 21:27
この昔話の出典は未来社の「越中の民話・第二集」だと思います。
「むかしむかしのこと、ある年の秋も深まったころだったと。猟師の茂作が、息子の蓑吉(みのきち)を連れて、越中と越後と信濃の三国の境にまたがってそびえる白馬岳(しろうまだけ)に続く山奥の方へ猟に行ったと。」という出だしで始まっています。
蓑吉の奥さんになる雪女の名前は小雪です。
話手のお住いの地域は下新川郡朝日町と書かれています。
登場人物の名前が類似しているので、このアニメの昔話は富山県とみてまちがいないのではないでしょうか?
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