トップページ >  お話データベース >  九州地方 >  鹿児島県 >  すりと勘兵衛
No.1114
すりとかんべえ
すりと勘兵衛

放送回:0703-A  放送日:1989年06月17日(平成01年06月17日)
演出:杉井ギサブロー  文芸:杉井ギサブロー  美術:安藤ひろみ  作画:上口照人
鹿児島県 ) 6846hit
凄腕の侍を相手にしてしまったスリの話

昔、鹿児島の末吉に黒原勘兵衛というたいそう優れた武芸者がいた。勘兵衛は背丈が三尺(約1メートル)余りという小男で腰には身体の何倍もある長い刀を差し、鞘の先には引きずらないように車を付けていたため周りから馬鹿にされる事もあったが、武芸の腕では誰も勘兵衛の右に出る者はいなかった。

ある日勘兵衛は、殿様から船の着く福山(現在の霧島市)までお金を取りに行くよう命じられ、いつもの格好で福山に出かけてお金を受け取ると帰り道にある男とすれ違う。男は銀次という名のスリで、銀次は勘兵衛の銭袋に目をつけ何とか騙して銭袋を盗もうと強引に勘兵衛の旅のお伴を願い出た。

勘兵衛も渋々これを承諾し二人は旅を続けるが、途中その身なりで鞘の中身をどうやって抜くのかという銀次の質問に、勘兵衛は一旦銭袋を銀次に預けると一瞬で刀を抜き取り銀次を納得させた。しかし今度は銀次が銭袋を持ったまま勘兵衛の後ろを歩くと言いだすので、勘兵衛は仕方なく銀次の前を歩き、そして屋敷に到着するまで銭袋を持ち去れなければその首を貰おうかと冗談を言った。

それを聞いて銀次は隙を見て銭袋を持ち逃げしようとするが、逃げようとする度にいつの間にか道すがらに斬られた木の枝が目の前に落ちてくる。銀次はとんでもない侍と関わってしまったと後悔するも、結局最後まで逃げ出せずに持ち役にされとうとう勘兵衛の屋敷の前まで来てしまった。

重い銭袋を持ち続けへとへとになった銀次は銭袋を勘兵衛に渡し帰ろうとするが勘兵衛に呼び止められ、人を外見だけで判断してはいけないと諭された。ここで銀次はようやく相手があの黒原勘兵衛だという事を知り、大変恐れ入ったという。

(投稿者: お伽切草  投稿日時 2012-10-21 3:10 )


参考URL(1)
http://www.b-post.com/oosumi/story/story_08.html
参考URL(2)
http://soo-navi.jp/38%E9%BB%92%E5%8E%9F%E5%8B%98%E5%85%B5%E8%A1%9B%E3%81%AE%E5%A2%93%E3%80%90%E5%B8%82%E6%8C%87%E5%AE%9A%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1%E3%80%91/
ナレーション常田富士男
出典鹿児島の伝説(日本標準刊)より
場所について曽於市末吉町諏訪方(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:曽於市末吉町諏訪方(地図は適当)
追加情報
このお話の評価9.0000 9.00 (投票数 6) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/10/21 10:26 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 38  件):   <前  1 ..  26  27  28  29  30  31  32  .. 38  次>  
コメント一覧
1件表示 (全1件)
ゲスト  投稿日時 2016/7/22 14:09
スリは許されないけど、ほっとするお話ですね。
新しくコメントをつける

題名:
ユーザ名:
投稿本文

投稿に関してのお知らせ

基本的に、誰でもご自由に投稿できます。お話の感想やコメントなどお気軽に投稿ください。
あらすじ投稿の場合は800文字前後を目安とした文章でお願いします。
投稿に対して一部IP規制を行っております。現在規制されているIPリストはこちらです。
※初めての方は「このサイトについて」もご一読下さい。(別ウインドウで開く)
※社会的倫理に反する書き込み、出会い系、営業的書き込みは、わりとすぐ消します。
※動画提供の呼びかけや要求はご遠慮ください、当サイトは動画データの有無とは関係ございません。

現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

17 人のユーザが現在オンラインです。 (13 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)