No.1055
もとのさや
元のさや

放送回:0666-A  放送日:1988年09月10日(昭和63年09月10日)
演出:若林常夫  文芸:沖島勲  美術:安藤ひろみ  作画:若林常夫
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あらすじ

昔ある所に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。毎日毎日、もう何十年とお爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯へ行っていました。

二人は同じ仕事を何十年も続けているうちに、自分の仕事に嫌気がさしてきました。ついにお婆さんは食事の準備をするのも嫌になり、その日は寝てばかりして過ごしました。その翌日はとうとう洗濯仕事を途中で放棄しました。

もう自分の仕事がほとほと嫌になっていた婆さんが不満を口にすると、それを聞いた爺さんも「オラも常々そう思っていた」と同じ気持ちだった事がわかりました。そこで二人は、お互いの仕事を交換してみる事にしました。

翌日、お婆さんは大喜びで柴刈り仕事に出発しました。意気揚々と向かった先は、いつも洗濯をしていた川でした。お爺さんはというと、洗濯物を持って山へ駆け上っていました。

二人は「やっぱり元の仕事がいいなぁ」とつくづく感じ、元のさやにおさまり、二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。

(紅子 2012-11-1 4:24)


ナレーション常田富士男
出典和歌山県
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※掲載情報は 2012/11/1 4:24 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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TOSHI  投稿日時 2016/1/18 5:05
生きる気力、働く気力を失ったお婆さん
高齢化社会が抱える闇の一端が垣間見えた
ゲスト  投稿日時 2015/11/21 16:43
「あるところにおじいさんとおばあさんが」
「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」

普通、桃太郎かな、と思いますよ。
そしたらおばあさんが逆上。逃避。
なんだこの展開は。
今の今でも、私の周囲は誰一人として知らない回ですこれ。
いやぁ良い意味でショックを受けた神回でした。
ゲスト  投稿日時 2015/11/9 18:13
良かった良かった、めでたしめでたし。
カラスが「アホー、アホー」と鳴いているシーンは笑ってしました。
お婆さん鬱病だったでは。二人とも元気で幸せそうで良かった。
最後のシーンで、食事に魚が一人一匹乗っていました。かなり食生活は恵まれているように描かれていたので安心しました。
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