No.1028
なかよしふうふ
仲よし夫婦

放送回:0648-A  放送日:1988年05月07日(昭和63年05月07日)
演出:殿河内勝  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:殿河内勝
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あらすじ

昔々ある所にそれは仲よしの夫婦がおりました。夫婦は毎日一所懸命に働いていましたが、一粒の米粒を分け合うような貧しい暮らしをしていました。

ある日、夫婦はあまりの貧しさに大事な馬を手放すことにしました。女房は「大事な馬じゃで、長く役立つものに変えてきて下されや。」と亭主と馬を送り出しました。

町までの道中、御大尽が小判をちらつかせながら声をかけてきましたが、亭主は「お金は使うてしまえばそれで終わりじゃ。」と馬を売るのを断りました。

そうして、亭主が町にたどり着くと、子牛を連れた男が声をかけてきました。「今は子牛じゃが、そのうち乳も出るし、畑も耕せるし、肉も取れるし、馬より役に立つよ。」と言われて、亭主は馬と子牛を交換しました。

すると今度は、鶏を連れた男が声をかけてきました。「子牛は力が弱いし、大きくなるには餌を一杯食べるし、これは雄牛じゃから乳は出んよ。鶏なら餌は自分で探すし、卵を産むし、この牛よりよっぽど役に立つよ。」と言われて、亭主は子牛と鶏(とタイミング良く産んだ卵)を交換しました。

その後、お腹が空いた亭主は饅頭屋で鶏を饅頭と交換します。亭主は饅頭を一つは自分で食べ、一つは女房へのお土産にし、結局、大事な馬は饅頭1個になってしまいました。

町からの帰り道、饅頭1個を持った亭主に、先ほどの御大尽がまた声をかけてきました。「あの馬は、さぞかしええもんと交換したんじゃろうな?」「あの馬はこの饅頭になりました。女房は饅頭が大好きだから、きっと喜びます。女房の喜びは私の喜びです。」

立派な馬が饅頭1個になって大損したのに喜ぶ女房がいるはずがない。納得がいかない御大尽は、亭主が家に帰って女房がにっこり笑ったら、二人が一生食べていけるだけの金をやると約束しました。

亭主は家へ帰り、女房に饅頭1個を渡しました。すると女房は饅頭を頬張り、にっこり笑って「馬が美味しいお饅頭になりましたなぁ。」と言いましたと。

こうして、馬が子牛に、子牛が鶏に、鶏がお饅頭に変わったおかげで、一生食べていけるだけのお金も入って、夫婦は末長く幸せに暮らしたそうです。

(投稿者: ニャコディ 投稿日時 2012-1-29 8:27 )


ナレーション常田富士男
出典今村義孝(未来社刊)より
出典詳細秋田むがしこ 第一集(日本の昔話09),今村義孝,未来社,1959年9月30日,原題「正直夫婦の馬」,採録地「秋田市新屋町」,話者「日下部いわ」
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※掲載情報は 2012/1/29 13:11 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2017/6/19 14:51
見た感想としましてはぶっちゃけくだらない話だなと思いました
まぁ娯楽番組ですからある程度のくだらなさはあって当たり前ですかね
ゲスト  投稿日時 2016/2/28 12:26
>お腹が空いた亭主は饅頭屋で鶏を饅頭と交換
待て待て待て待て待て待て!!

御大尽が変な賭けをしたから良かったものの、
それがなかったら死んでたじゃねーか!
ゲスト  投稿日時 2015/10/28 13:41
見ていて辛かったです。夫婦共々愚か過ぎて。情けなかった。
但し、貧しき者こそ幸いなり。でしょうか?
夫婦の情の深さに感動した、長者は自分が得られない幸福を見たのでしょうか。
時代背景として、経済感覚がなく騙されて破産したり、飢饉飢餓によって死を覚悟する程の貧しさが庶民を襲っていたのでしょう。
ですから家庭内DVや夫婦喧嘩や、最悪場合は流血死亡事件も日常茶飯事だったと思われます。
愚かだったり、不運だったりするものを咎め、家庭内を修羅場にするのでは、余りにも悲劇的過ぎて心あるものは嘆き悲しんでいたのではないでしょうか?
だからこそ、金銭的物質的状況が一向に好転しなくても、心や家族に対する接し方だけでも自分で変えて、不幸を最小限にしたい、して欲しいとの切なる願いが込められているように思います。
その意味においては、素晴らしいお話です。
ニャコディ  投稿日時 2012/1/29 8:27 | 最終変更
仲よしというか、馬鹿正直というか。
ハッピーエンドだったから良かったようなものの……。
確かになかなか真似できない夫婦の在り方だなあと思います(笑)
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