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No.0769
てごいねどん
テゴイネどん

放送回:0483-A  放送日:1985年02月16日(昭和60年02月16日)
演出:フクハラ・ヒロカズ  文芸:沖島勲  美術:小出英男  作画:フクハラ・ヒロカズ
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親切な男が背負った死人が、なんと小判にチェンジ

昔ある所に、テゴイネどんという親切で働き者の男が母親と一緒に住んでいた。本当は稲造という名前だが、みんなはテゴイネどんと呼んでいた。

ある寒い日、テゴイネどんが野菜を売り歩いている間に、日がとっぷりと暮れてしまった。家に残してきた母親の事も気になったが、仕方なくテゴイネどんは一晩の宿を頼もうと明りの灯っていた家に立ち寄った。すると中から白髪のお婆さんが出てきて「爺さんが亡くなったので墓地に棺桶を運んで欲しい」と、頼むのだった。

困っているお婆さんの頼みを断りきれないテゴイネどんは、爺さんがはいった棺桶を背負って、墓地へ案内するお婆さんの後をついて歩いた。随分歩いたところでお婆さんの姿を見失ってしまったが、ふと気が付くとそこは自分の家の前だった。気味が悪かったがこわごわ棺桶の中を確認すると、爺さんの死体は大判小判に変わっていた。

こうしてお金持ちになった野菜売りのテゴイネどんは、広い畑を持つようになりやさしい嫁さんをもらって、幸せな毎日を暮らすようになった。

(紅子 2011-11-18 19:12)


ナレーション市原悦子
出典鹿児島県
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※掲載情報は 2011/11/18 19:12 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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寒青  投稿日時 2017/4/8 21:04
母親の「人に親切にするんじゃよ」という言葉にドキッとしました。
最後にハッピーエンドで良かった...
やはり、人を思い、人のためにすることに
無駄なことなんてないのですね。
ももどん  投稿日時 2017/3/8 0:25
このお話しを見たい見たいと探していて、やっとこさ見つけただよー
ありがてぇこっちゃ!
ゲスト  投稿日時 2016/6/4 21:49
思わぬ形で裕福になっても清貧の心を忘れないテゴイネどんですね。
beniko  投稿日時 2012/5/16 23:03
この「死人がお宝&財宝になる」という超展開は、民話の世界ではよくある展開のようです。今の時代では考えられない流れですが、昔の人の心や精神の根底に、何かの理由があって「死人がミリオネアに変化」という発想があったようです。※何かの民話の本の解説に、書いてあったのを見ました。どの本だったかも忘れたけど、、、
渡辺  投稿日時 2012/5/16 6:36
親切なテゴイネどんが、報いられて幸せになる…良い話であるのは十分に理解できるのですが、死人の爺さんが変化して、その結果テゴイネがミリオネアになって嫁さんまで貰うという展開に吃驚させられました。
でもやっぱり親切っていいなと思えるお話ですよね。
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