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No.0243
よしばあさんとかげぜん
吉ばあさんとかげぜん
高ヒット
放送回:0152-A  放送日:1978年09月23日(昭和53年09月23日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:横瀬直士  作画:加藤政志
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あらすじ

昔ある村に、吉(よし)ばあさんというお婆さんがいました。吉ばあさんは、ほそぼそと茶摘みなどの手伝いをして暮らしていました。

一人息子の嘉吉(かきち)は遠い町に働きに出ているので、吉ばあさんは一人暮らしでした。離れて暮らす息子の無事を祈りながら、吉ばあさんは毎日毎日、小さな木の前に陰膳(かげぜん、お供え物)を置きました。

不思議な事に吉婆さんが置いた陰膳は、いつの間にか無くなっているのでした。

ある日の事、吉ばあさんが急に倒れて寝込んでしまいました。それでも息子のために陰膳を置きに山へ入りましたが、とうとう木の前でばったりと倒れてしまいました。

真夜中になりふと目を覚ますと、吉ばあさんはちゃんと自分の家で寝ていて、そばには嘉吉がいました。嘉吉は看病のために三日三晩、家にかよって吉ばあさんを手厚く看病しました。おかげで、吉ばあさんはすっかり元気になりました。

それを知った村人たちは、「なんと親孝行な息子だろう」と感心しましたが、嘉吉は一体どうやって遠い道のりを毎晩通ってこられたのか、不思議に思いました。

ただ、朝早く吉ばあさんの家から一匹のタヌキが出てきて、カサコソと竹やぶの中に入って行くのは誰も知りませんでした。

(紅子 2011-12-21 19:01)


ナレーション常田富士男
出典京都のむかし話(日本標準刊)より
出典詳細京都のむかし話(京都のむかし話研究会,日本標準,1975年03月20日)採録地は山城とのこと。
備考陰膳(かげぜん)、家族が無事にあるようにと供える食べ物。
場所について山城エリア(地図は適当、書籍に記載あった簡略地図から想像)
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地図:山城エリア(地図は適当、書籍に記載あった簡略地図から想像)
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※掲載情報は 2014/12/25 14:06 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
8件表示 (全8件)
もんた  投稿日時 2020/5/1 18:43
狸もかわいらしいとこがあります。
ゲスト  投稿日時 2017/4/3 12:21
似た話がよくあるので息子が死んでいたとつなげるのはやってしまいがちですが
そこは何も書いてないので決めるのはどうかと思います
窓から漏れる夕日など、背景が美しい作品ですね
ゲスト  投稿日時 2015/11/9 16:41
タヌキは、恩を忘れませんね。いい話ですね。
beniko  投稿日時 2014/5/14 21:26
こんにちは、古里紅子です。
私はふざけてなどいません、大真面目です。
一意見として拝見させていただきます、議論が必要でしたら以下に明記しております方法でご連絡ください。
http://nihon.syoukoukai.com/modules/page/index.php?content_id=56
よろしくお願いいたします。
ゲスト  投稿日時 2014/5/13 23:48
この画像なしの意味であろう「なんもなか」っていうのやめてもらえないですかね・・・・
ふざけているようにしか見えないし見苦しくて仕方がありません。

このようなコメントですみません。
beniko  投稿日時 2012/2/16 4:23
おばあさんの息子は死んでいたんですねえ。このお話もタイトルからの予測ですので、原作とちょっと違うみたいですね。いつか見れると良いのですね。
ゲスト  投稿日時 2012/2/16 1:04
かつて2chで聞いた情報によると
内容は息子は死んでいて
吉ばあさんは毎日、墓にお参りして食べ物を供えていたところ
死んだはずの息子が現れるようになって
正体が墓に供えていた食べ物を食べていた狸だったという話みたいです。
araya  投稿日時 2011/12/20 17:32
京都の民話で何冊か出てきますので、京都の話で間違いないと思います。その中で、原作としての可能性が高いのは『京都のむかし話』(日本標準)かと思われます。地元の図書館にないので、何かの機会にでも確認してきたいと思います。
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