No.0586
れいみょうにゅうこうせん
霊妙乳鉱泉

放送回:0367-B  放送日:1982年11月13日(昭和57年11月13日)
演出:河内日出夫  文芸:沖島勲  美術:海野竜一  作画:河内日出夫
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あらすじ

昔、会津盆地のふもとの村に、貧しいながらも仲の良い若夫婦とその父親が住んでいた。女房の名前はおさよといい、美しく気立てのよい嫁で毎日まめまめしく働いた。

そのうち、おさよは身ごもり無事出産して、玉のような赤ん坊(弥助)を産んだ。ところがしばらくするとおさよの乳が急に出なくなってしまい、日ごとに赤ん坊はやせ衰えてしまった。困ったおさよは、村の高台にある子安地蔵尊に丑の刻参りをすることにした。

おさよは毎晩、雨の日も風の日も必死になって山道を通い続け、やがて満願の日がやって来たが乳はいっこうに出る気配はなかった。地蔵尊から帰って来たおさよは、とうとう連夜の疲労と嘆きのため気を失ってしまった。その夢枕にお地蔵様が立たれ、「私の堂の裏に白い清水があるから飲んでみよ」と、お告げになった。目を覚ましたおさよは、すぐさまお告げの清水に行って飲んでみるとたちまち乳が張ってきた。

こうして、死にかけていた赤ん坊は元気を取り戻してスクスク育っていった。今でもこの村の法用寺境内には、この白い清水があり、この話を伝え聞いた母親たちが訪ねてくるという。

(紅子※講談社の決定版100より 2011-11-8 3:28)


参考URL(1)
http://www.o-minwa.net/siseki_densetu/63_02aidutakada_koan/63_02aidutakada_koan.html
ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
場所について法用寺(ほうようじ)雀林観音
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地図:法用寺(ほうようじ)雀林観音
追加情報
講談社の300より書籍によると「福島県のお話」
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※掲載情報は 2011/11/8 3:28 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
4件表示 (全4件)
ゴンザ  投稿日時 2020/5/8 9:02
Perenna様
とすれば、○○県もしくは○○県○○市表記のやつはすべて地元の方による投稿であった可能性が高いと思われます
Perenna  投稿日時 2020/5/8 1:16
ゴンザさん
この昔話については、もっと詳しく調べてみたいと思っていました。
ですが、現在のコロナ騒動のせいで地元の図書館がすべて閉鎖され、民話や昔話の書籍が閲覧・貸し出しできない状態になっています。
角川書店や講談社でも、未来社と同じような民話や昔話のシリーズ本があるので、それらの書籍もすべて参照してみないと出典についてはなんとも言えないですね・・・
このアニメ自体、動画で確認できないのですから、出典については今のところ「不明」としておいたほうがいいのかもしれません。
それから、「○○県もしくは○○市表記」というクレジットは、視聴者からの情報提供らしく思われます。
私が小学生の時に購読していた小学館の学習雑誌の付録で「人気アニメひみつ事典」という150ページほどの小冊子があります。
昭和60年7月号の付録なのですが、「まんが日本昔ばなし」の項目に次のように書かれていました。
「全国に散らばっている民話や昔ばなしを集めるスタッフも、なかなか大変な仕事。最近では、番組のファンの人が、自分の地方の昔ばなしを知らせてあげたりするので、スタッフも大助かりなんだって。きみのまわりには、どんな昔ばなしがある?」

たぶん「霊妙乳鉱泉」の昔話も地元の福島県会津の人たちが、TBSや制作スタッフに手紙を送って知らせたものが元になっているのかもしれませんね。
ゴンザ  投稿日時 2020/5/7 23:26
Perennaさん
出典についてですけど、自分はあくまで福島の民話第二集は原案となっただけで、この話のクレジットは福島県だと思います。
理由というほどではないですが、この話が収録されている講談社の300の話はとろかし草など4話を覗いてすべてクレジットなしか○○県もしくは○○市表記のある話。そして出典が未来社の○○の民話シリーズのお話は一つも書籍化されておりません(KADOKAWAや講談社などが元ネタの話はサラ文庫とかに入ってることもあるけど)。
必ずしも僕の予想が正しいわけではありませんが、自分はこの話についてこう考えています。
Perenna  投稿日時 2020/5/3 21:52
この昔話の出典は未来社の「福島の民話・第二集」だと思います。
「乳のでる泉」という題で収録されています。
愛知県の「乳の薬師さま」と似たような話ですし、ヒロインの名前も同じ「おさよ」さんです。
「霊妙乳鉱泉」と「乳の薬師さま」は、どちらも演出作画・河内日出夫、文芸・沖島勲の両氏が担当しています。
このふたつの昔話の類似と関係がとても気になるところですね。
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