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No.0042
ねずみのすもう
ねずみのすもう
高ヒット
放送回:0024-A  放送日:1976年03月20日(昭和51年03月20日)
演出:勝井千賀雄  文芸:沖島勲  美術:西村邦子(アートノア)  作画:高橋信也
秋田県 ) 94821hit
あらすじ

お爺さんが山で柴刈りをしていると、どこからともなく「でんかしょ、でんかしょ」とかけ声が聞こえる。

声のする方に行ってみると、ネズミが二匹相撲を取っていた。太っているネズミは長者のとこのネズミで、痩せているネズミはお爺さんの家のネズミだった。お爺さんは痩せているネズミが負けっぱなしなのを哀れんで、その日餅をついてネズミに食べさせてやった。

すると翌日はやせたネズミも太ったネズミに負けない相撲をとれるようになった。太ったネズミがどうしてそんなに強くなったのかと訪ねると、痩せたネズミはお餅を食べたからだと答える。そこで太ったネズミは今晩蔵の中からお金を持っていくからお餅を食べさせて欲しいと頼む。

その夜お爺さんとお婆さんは二匹のネズミのためにお餅と赤いふんどしを作ってやった。次の日、二匹のネズミは赤いふんどしをしめて「でんかしょ、でんかしょ」と言って相撲をとり、お爺さんとお婆さんはそれを見て喜んだ。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:40 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第11集(DVD第52巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第3巻-第013話(発刊日:1976年6月25日)/童音社BOX絵本_第12巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第049巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第10巻-第40話(発刊日:2006年5月23日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第07巻(絵本発刊日:1984年10月15日)/講談社テレビ名作えほん第003巻(発刊日:1977年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「秋田地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「秋田県の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本より貧乏なおじいさんとおばあさんの家に住むヤセねずみは、金持ちの家に住むデブねずみと相撲をしては負けてばかり。それを知ったおじいさんとおばあさんは、お餅を作ってねずみに食べさせ、ひそかに応援します。強くなったヤセねずみにお餅の事を聞いたデブねずみは、自分も一緒にお餅を食べにいき、かわりに家から小判を持って行きます。昔、ねずみは大黒様のお使いと考えられていました。「ねずみ浄土」という昔ばなしでは、ねずみが大判小判を授けてくれます。このようなねずみに対する考えから、この話は生まれたのでしょう。(秋田地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「秋田地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 14:41 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
9件表示 (全9件)
ゲスト  投稿日時 2021/1/25 8:11
お爺さんとお婆さんの目は天才バカボンのレレレのおじさんみたい。
Perenna  投稿日時 2020/10/27 23:23
このアニメの出典は「日本の民話・別巻1 みちのくの民話」(未来社)ではないでしょうか?
「ねずみのおすもう」(秋田県)という題名で収録されています。
「昔、秋田のみなみの方に、びんぼうな、おじいさんとおばあさんがいました。ある日、おじいさんが、山へしばかりに行きますと、向い山の方から、デンカショウ、デンカショウ、という声が聞えます。おじいさんは、ハテ、ふしぎだなと思って、その声のする方へ行ってみますと、ヒョロヒョロやせたねずみと、まるまるとふとったねずみとが、おすもうをとっているのでした。」という書き出しで始まっています。
この民話の出典は、
「聴耳草紙の著者 佐々木喜善 
はなし 仙台市東北農山漁村文化協会 古舘浩
秋田角館(武藤鉄蔵氏提供)」
と書かれています。
以前、ちくま学芸文庫の「聴聞草紙」を読んだことがありますが、もっと単純な話だったような記憶があります。
「デンカショウ」という掛け声や「赤いふんどし」といったものは、おそらく古舘浩氏の思いつきで付け加えられたのではないかと思われます。
Perenna  投稿日時 2019/7/22 20:46
この昔話の出典も「聴聞草紙」(佐々木喜善、ちくま学芸文庫)ですね。
「鼠の相撲」という題で収録されています。
話者は「秋田県角館小学校高等科、柴静子氏の筆記摘要。武藤鉄蔵氏御報告の五」と書かれていました。
アーリアジャスール2世  投稿日時 2018/12/20 17:08
お爺さん達の目は昔のミッキーマウスのようですね。
ナントカ  投稿日時 2018/9/19 19:18
この話、今見たら好きになりました。
個人的なことで申し訳ないのですが、子供の頃はこの話が苦手だったのです。何せ子供の頃この話を学校で朗読をすることになり、現代の子供だった私は「でんかしょ」のアクセントのつけかたがわからず悪戦苦闘していました。私の「でんかしょ」の言い方だけが気に入らなかった先生が怒って毎日私だけを教壇に立たせてこの話を読ませたのです。私が声に出して読めば読むほど先生は「でんかしょじゃない、調子に乗ってるんじゃない」と怒りました。思い出すと少しばかりつらくなります。
「でんかしょ」と呼べば元気になるという話なのに。ねずみたちの楽しそうな様子に、つりこまれて楽しい気持ちになる話なのに。
気持ちに余裕を持って、肩の力をすっと抜いて聞くと、昔話はほんとうにいいですね。
はなののののはな  投稿日時 2018/8/5 15:13
おにぎりを、両方のネズミにあげるって何だかほほえましいです。
最初、おむすびころりんを思い出しました。
ゲスト  投稿日時 2014/10/13 19:08
金持ちの家のねずみの気性がさっぱりしてて好きなお話
ともすれば鼻持ちならない、上から目線になりがちなお金持ちキャラだけど、
貧乏な家のねずみがもちを食べさせてもらったことを素直に羨ましがり、
自分も食べさせてもらうのにちゃんとお金を持って行くところが律儀だけど嫌味がない
(そのお金の出どころがどこかは突っ込んではいけない…)
最後の相撲のシーンはどちらも頑張れ!と応援したくなりますね
ゲスト  投稿日時 2012/9/10 19:01
子供の頃大好きだったお話。
ゲスト  投稿日時 2011/10/19 23:10
おじいさんとおばあさんの目が怖いー。
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