No.1445
きつねべら
狐べら

放送回:0927-B  放送日:1994年03月26日(平成06年03月26日)
演出:江口摩吏介  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次  作画:江口摩吏介
岩手県 ) 13954hit
結局キツネに騙されちゃった長者どんの話

昔、ある所に長者さんがいて、ある暑い夏の夜に庭で涼んでいた。庭の岩陰で、持つと空を浮遊できるという不思議なヘラを拾った。

その夜、長者さんの所へ美しい芸者さんに化けたキツネが訪れて、あのヘラを返して欲しいと言った。狐はヘラの代わりに、被ると自分の姿が消えるという「錦の風呂敷」を置いて行った。

長者さんは錦の風呂敷を大変気に入り、ふんどし一丁になって、この風呂敷を頭からかぶって姿を消した。そして女中たちが囲炉裏(いろり)で茄子田楽を焼いているところに潜り込み、目の前で串から茄子を引っこ抜いて見せた。

しかし錦の風呂敷とは、実はただの腰巻で、ふんどし姿の長者さんは最初から丸見えだったのだ。女中たちに大笑いされた長者さんは、結局キツネに騙されたという事でした。

(紅子 2011-11-19 22:26)


ナレーション市原悦子
出典岩手県
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価9.2308 9.23 (投票数 13) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/19 22:26 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 80  件):   <前  1 ..  74  75  76  77  78  79  80  次>  
コメント一覧
4件表示 (全4件)
日清皿太夫  投稿日時 2021/12/4 15:31
 江口Dの演出作らしく、忽然と現れたあまりに場違いなれーきーなちゃんねーが狐と承知でもなお下着を気にするとか、うちわで仰ぐと寂しい髪の毛がフワフワ動く芸の細かさに目が行きます。狐がまた大変な役者で、腹の底を絶対悟らせない筋金入りのポーカーフェース。市原悦子さんの演技も相俟って、心の無さまで正確無比と思います。

 No.0548「きつねのボッケ」の類似作品と指摘されれば嗚呼確かに、とも感じてしまいます。同じ東北のお話という事で共通の祖先があるのかも知れない。杉井D=江口Dにとっては師匠の作品なのでオマージュにも見えて来るし。
 ただ本作の製作/放送年代はバブル崩壊の後。『ついでにとんちんかん』のような昭和末期の自粛ムードが蔓延る直前に放送していたギャグアニメを懐かしむ気分がどこかに無いでしょうか。「たとえフィクションでも、底抜けな金持ちを笑い者にして溜飲を下げよう」という性質(江戸時代にも田舎/大都市を問わず在った筈)が非常な実体感を伴って来ます。
 「上級国民」や「親ガチャ」といったイヤな言葉が漂う現代にあっては、最早こんな気の良い金持ちのリアリティの無さこそ狐の術より非現実的。「こんなお調子者のアホがどうやって財産作ったんだ!」などとスレた眼で観てしまいます。「きつねのボッケ」にそのようなガス抜きの誘いは無かったなあ。昭和と平成の性格の違いが、ここにもある。
猫  投稿日時 2021/11/19 17:43
うーん、難しいところですね。類似というには少し似ている要素が少ない気がしますが、カテゴリーは同じといったところですかね。
beniko  投稿日時 2012/6/15 2:08
紅子はあまり類似とは感じませんねえ、もう少し他の方からのご意見もお伺いしたいところです。登場する狐のアイテムが棒状である、落ちは主人公が騙される、という点のみ類似性を感じますので、同一テーマといった所かなあ、と思いました。
マニアック  投稿日時 2012/6/14 21:42
類似作品です。
投稿ツリー
4件表示 (全4件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

38 人のユーザが現在オンラインです。 (24 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)