トップページ >  お話データベース >  ある所 >  猫のしばい
No.0171
ねこのしばい
猫のしばい
高ヒット
放送回:0106-A  放送日:1977年10月22日(昭和52年10月22日)
演出:漉田實  文芸:漉田實  美術:内田好之  作画:高橋信也
ある所 ) 22325hit
あらすじ

ある夜、檀家さんからの帰り道、和尚さんがお稲荷さんの近くを通りかかると、鳥居の奥から何やらガヤガヤと声が聞こえてきた。不思議に思った和尚さんが鳥居の中をのぞくと、猫たちが祠(ほこら)の中でお芝居をしていて、それをみる沢山の見物人(猫)で賑わっていた。

猫の役者たちは「忠臣蔵」の内匠頭(たくみのかみ)の有名な切腹シーンを演じている最中だったが、なかなか内蔵之助(くらのすけ)役の猫がステージに登場しなかった。しばらくすると、大慌てで衣装も着けず内蔵之助が登場したが、なんとそれは和尚のお寺で飼っている白猫のタマだった。

舞台の上で「なぜ遅れた~」と芝居がかって尋ねられたタマは、「飯が熱くてフゥフゥして食っていたので遅くなった~」と見事に返した。芝居はなんだか変な具合になったが、見物猫たちは大盛り上がりだった。

和尚さんはタマの見事な芝居に感心しつつ、お寺に帰った。翌朝、目のさめた和尚さんは縁側でまだ寝ているタマに、そぉっと声をかけた。「タマや、昨夜の芝居は大したものだった」と言った和尚の顔を、驚いて見つめ返したタマは、少し悲しそうな顔をした。

その日を境に、タマはぷっつりと姿を消してしまった。和尚さんはタマに話した事を後悔して、それからは誰にも猫の芝居のことは話さなかった。

(紅子※サラ文庫の絵本より 2011-9-17 18:30)


ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第26巻-第126話(発刊日:1978年11月24日)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はない
このお話の評価8.2857 8.29 (投票数 7) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/9/17 18:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 68  件):   <前  1 ..  13  14  15  16  17  18  19  .. 68  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
ゴンザJr.  投稿日時 2022/1/14 11:56
講談社や角川書店の本が出典の話を多く収録しているサラ文庫に入っているあたり、この話の出典は恐らく「太平の天下」(角川書店刊)だと思われます。
ゲスト  投稿日時 2021/7/23 14:16
由良之助はまだか。。。

どうした由良之助〜。

由良之助は、まだか。 チラ。。 
アーリアジャスール2世  投稿日時 2020/6/11 6:54
「大分の民話 第一集」によると、この話の舞台は大分県豊後高田市らしいです
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

35 人のユーザが現在オンラインです。 (26 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)