蚊帳沼 についてのコメント&レビュー投稿
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投稿者:のんの 投稿日時 2012/8/17 6:21
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このお話かどうかはわかりませんが。

昔、ある暑い夏の日に貧乏だが親切な夫婦の家に旅の僧侶が一夜の宿を求めてきた。
翌朝、夫婦にお礼がしたいから困っている事があったら言って欲しいと僧侶が言うと「この家は『蚊』が多くて夜も眠れない、だからといって『蚊帳』を買うお金もありません。」と主人が言った。
話を聞いた僧侶は手を合わせ、一心にお経を唱えると、僧侶の手の先に大量の『蚊』が集まってきた。
僧侶は村はずれの沼に『大量の蚊』を捨てて、夫婦の家を後にした。
その日以来、夫婦の家には一匹の蚊も現れず、夫婦は安心して夏を過ごす事が出来るようになった。
村人達は『蚊』が捨てられた沼を『蚊帳沼』と呼ぶようになり、そして、あの僧侶は『弘法大師』に違いないと噂し合ったそうだ。
投票数:42 平均点:9.76

投稿者:ヱビスブルー 投稿日時 2013/2/25 20:10
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この話は茨城県利根町の話です。
原作が今、手元にないのであらすじは控えますが、
利根町の他の作品と時期が変わらないのと、
学校でビデオをみながら習いましたので間違いないと思います。
投票数:42 平均点:10.00

投稿者:beniko 投稿日時 2013/9/20 1:56
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ヱビスブルーさんの投稿をヒントに、未来社の「茨城の民話」の目次を見てみましたが、蚊帳沼というタイトルは掲載ありませんでした。(茨城の民話 第一集、第二集ともに)
民話タイトルがアニメと異なっている場合もありますので、引き続き調査をしたいと思います。その場合は、掲載民話を全部読まないと判明しませんので、ぼちぼちやっていきます。
※この投稿は、進捗メモです。
投票数:42 平均点:10.00

投稿者:こう 投稿日時 2016/8/24 7:33
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蚊帳沼のはなし

(加納新田)(利根町にもあった竜宮伝説)
前回同様 高塚 馨 著「利根町昔ばなし」(児童用)より抜粋掲載しました。

一郎は小学校の4年生です。「ただいまー。」と、いって学校から帰 ってきました。家ではおばあさんが ひとりではたおりをしていまし た。一郎はかばんをポーンと玄関にほうり投げると「おばあちゃん、 かや沼で水あそびしてくるよ。」と走りかけました。

7月の終りのとても暑い日でした。加納新田と生板(まないた)村( 現河内町)早井の間に沼があります。この沼のことを みんなは か や沼と呼んでいました「だめ だめ。あそこで水あびすると、かやに 引っこまれるよ。」とおばあさんはどなりました。一郎は おばあさ んにそう言われると、少し走りかけていたのをやめて もどってくる と、玄関に腰をかけました。「おばあちゃん、ぼく、一度聞こう聞こ うと思っていたんだけど、どうしてあの沼のことをかや沼というの。 」おばあちゃんも、はたおりをやめて、一郎のそばへ腰をおろして話 しはじめました。

あの沼の近くに、おさきというおばあさんが、一人で住んでいたので す。そのおばあさんは、とても物を大切にする人で、どんな物でも、 もう、どうにも使えなくなるまで大事に使いました。着物が切れると 、すぐ針と糸を持ってきてつくろいました。エンピツも短くなると、 しのを切ってきて、つぎたして使いました。かやも使いおわると あ の沼へ持って行き、毎年 きれいに洗って、次の年の夏がくるまでし まっておくのです。

ある年のことです。秋になり、涼しくなって、蚊もいなくなったので 、もう何年も使って古くなったかやを、今年もきれいに洗ってしまっ ておこうと思ってて持って行きました。「どっこいしょ。」と、沼の 中へかやをひやしました。

すると、どうでしょう。かやは ひとりでにスーと開きました。そし て、どんどん沼の中の方へ、動いていくのです。おばあさんは 逃げ られまいと必死にそのかやにつかまって、引きもどそうとしました。 かやは、おばあさんを中へつつんでしまいました。どんどん沼の深み へ入って行きます。おばあさんは眼をつぶりました。ところが、不思 議なことに、水の中へどんどん入って行くのに、かやの中のおばあさ んの所までは 水は入ってきません。

どのくらい時間がたったろうか。おばあさんが目をあけてみると、あ たりはきらきらと輝いています。金で出来た立派なごてんが そこに あるのです。                         かやはいいました。「おばあさん。いつも、わたしたちを大切にして くれてどうもありがとう。そのお礼に、きょうは わたしたちのごて んにあんないしました。どうぞ ゆっくり遊んでいってください。」

おばあさんは びっくりしました。うなぎやどじょうたちのおもしろ いおどりを見せてくれました。エンピツたちも、みんなで楽しいバレ ーをおどってくれました。ちゃわんやどんぶりたちも すばらしい合 奏を聞かせてくれました。今までたべたことのないおいしいごちそう がたくさんでました。

  あまりにゆかいなので、おばあさんは 帰るのも忘れて何日も過ごし てしまいました。「おばあさん。いたかったら、いつまでもここにい て いいんだよ。もっともっと、楽しいことをどんどんしてあげます よ。」と、かやたちはいいました。でも、おばあさんは そろそろ自 分の家へ帰りたくなってきました。

「ずいぶん楽しい思いをさせてくれてありがとう。でも、わたしはや っぱりもとのところへ帰らせていただきます。」おばあさんは、ある 日、そう、かやに頼みました。みんなは、おばさんと別れるのが残念 そうだったが、たくさんのおみやげを持たせて帰すことにしました。 帰りも かやが送ることになりました。

「おばあさん。これからも、わたしたちの仲間を大切にしてやってく ださい。」と、かやはいいました。おばさんは、ニコニコしながら、 うなずきました。と中までくると、魚たちが何かつくっていました。 それは太い鉄でつくったお家です。「あれはなんですか。」と、おば さんは かやにたずねました。「あれは我々の仲間をそまつに使う人 間たちをつかまえていれてしまうろうやです。」と、かやは答えまし た。

おばあさんは、やっと、もとの沼のふちへ帰りつきました。かやは、 キラキラするたくさんの目から涙を流して別れを惜しみました。みん なは このおばあさんから、その話をきくと この沼のことを、かや 沼と呼ぶことにしよう。といいました。

「はい、これでおばあさんの話は終り。どうだ一郎、今から泳ぎに行 くか。」と、おばあさんは一郎の顔をみました。一郎は、だまって、 さっき投げだしたかばんをていねいに机の所へ持っていきました。 (一郎というのは、著者であると思う方もあるでしょうね。)
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