Re: 蚊帳沼
投稿者:のんの 投稿日時 2012/8/17 6:21
このお話かどうかはわかりませんが。
昔、ある暑い夏の日に貧乏だが親切な夫婦の家に旅の僧侶が一夜の宿を求めてきた。
翌朝、夫婦にお礼がしたいから困っている事があったら言って欲しいと僧侶が言うと「この家は『蚊』が多くて夜も眠れない、だからといって『蚊帳』を買うお金もありません。」と主人が言った。
話を聞いた僧侶は手を合わせ、一心にお経を唱えると、僧侶の手の先に大量の『蚊』が集まってきた。
僧侶は村はずれの沼に『大量の蚊』を捨てて、夫婦の家を後にした。
その日以来、夫婦の家には一匹の蚊も現れず、夫婦は安心して夏を過ごす事が出来るようになった。
村人達は『蚊』が捨てられた沼を『蚊帳沼』と呼ぶようになり、そして、あの僧侶は『弘法大師』に違いないと噂し合ったそうだ。