高潔な者の利己心につけこんで堕落させ、罪を犯させるのは悪魔の楽しみ。西洋の悪魔みたいな事を企む者が日本にも居たようです。「昔ばなし」にはギリシャやイソップの寓話に酷似した話も含まれるので、不可解な印象はありません。
映像化が躊躇されていたに違いない残酷民話を緩和するのが、いがらしみきおサンの画。当話放送の前年、山田みちしろDが作画監督、田代敦巳さんがプロデューサーと音響監督、編集を古川雅士さんが務めアニメーション監督がムトウユージ(表記は武藤裕治)Dという映画『ぼのぼの』が作られました。その現場で「昔ばなしを一話やってみないか」という遣り取りがあったのかしら。
グループ・タックはやすみ哲夫Dのシリーズ構成でテレビアニメ版も始めます。ムトウDはフジテレビで『クマのプー太郎』を作るため『ぼのぼの』から離れるとか懐かしい。TV版で音響監督を務めた明田川進さん(『AKIRA』、『銀河英雄伝説』などがある)は田代さん、杉井Dとともにグループ・タックの発起人。「昔ばなし」について一家言ありそうな記事を見つけました。
https://anime.eiga.com/news/column/aketagawa_oto/107610/